ポピュリズム:デモクラシーの友と敵

  • 白水社
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本棚登録 : 95
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560096178

作品紹介・あらすじ

ポピュリズムの時代を生きる
 ヘイトスピーチからブレグジット、トランプ米大統領の当選まで、世界を覆いつつある排外主義は、現代を生きるわれわれ一人ひとりの心の中をも蝕もうとしている。
 鍵概念として急浮上しつつあるのが「ポピュリズム」であることに異論の余地はあるまい。
 その歴史は少なくとも、19世紀末のアメリカの人民党にさかのぼり、第二次大戦後のアルゼンチンのペロン大統領の輝かしい記憶、そしてラクラウやムフが創始したラディカル・デモクラシーとの連関など、ラテンアメリカ研究を揺りかごに豊穣な世界を築いてきた。
 本書ではこの概念を、〈社会が究極的に「汚れなき人民」と「腐敗したエリート」という敵対する二つの均質な陣営に分かれると考え、政治とは、人民の一般意志を表わすものであるべきだと論じる〉イデオロギーと定義する。
 こう定義することで、その輝ける伝統も、昨今の悲しい排外主義の外貌を纏った現象形態も中立的に説明することが可能になる。加えて、この思想と運動が、「一般意志」の実現を掲げている点で元来「民主的」であるとしている点は非常に大きい。
 ポピュリズム研究の決定版! 森本あんり氏、水島治郎氏推薦!

感想・レビュー・書評

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  • ポピュリズムを扱った書物は多々あるが、様々な視点から分析していることに特徴がある好著。
    裏を返すと、多面的な見方をしている分だけ、ポピュリズムとは何かという問いへの回答としては焦点がぼやけているとも言える。
    ポピュリズムについての理解を深めることより、政治現象を見る目を養わせてくれる。

    ポピュリズムについての最初に読む本ではなく、ポピュリズムについてイメージが固まり始めた頃に読むといいかと思う。

    取り上げる対象は歴史的にも地域的にも広く、オキュパイ運動や国会前原発集会など政党や指導者を欠くような政治現象まで含まれる。
    純粋なデモクラシーを求めるポピュリズムを、リベラルデモクラシーにとって危険と切り捨てて終わらない。
    ポピュリズムが対決する政治体制によって変わるポピュリズムの効果や、どのような状況がポピュリズムを求めさせるか、成功と失敗の分岐など、多岐にわたる内容が分析されている。

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=336202

  • 東2法経図・6F開架 311.7A/Mu15p//K

  • 東2法経図・6F開架 311.7A/Mu15p//K

  • ポピュリズムってよく聞くがあまりわかってなかっので読んでみた
    デモクラシーの友と敵ってな副題は、まぁそうだよなと思わせるところもあり、一時的な感情に訴えてても解決にはならんよなぁと思った次第でございま

  • 原題:Populism: A Very Short Introduction
    著者:Cas Mudde
     http://spia.uga.edu/faculty-member/cas-mudde/
    著者:Cristóbal Rovira Kaltwasser
    訳者:永井大輔
    訳者:髙山裕二


    【版元】
    移民排斥運動からラディカルデモクラシーまで、現代デモクラシーの基本条件としてポピュリズムを分析した記念碑的著作。


    ジャンル 社会 > 政治
    出版年月日 2018/04/02
    ISBN 9784560096178
    判型・頁数 4-6・202頁
    定価 本体2,000円+税

    ポピュリズムの時代を生きる

    移民排斥運動からラディカルデモクラシーまで、現代デモクラシーの基本条件としてポピュリズムを分析した記念碑的著作。

     ヘイトスピーチからブレグジット、トランプ米大統領の当選まで、世界を覆いつつある排外主義は、現代を生きるわれわれ一人ひとりの心の中をも蝕もうとしている。
     鍵概念として急浮上しつつあるのが「ポピュリズム」であることに異論の余地はあるまい。
     その歴史は少なくとも、19世紀末のアメリカの人民党にさかのぼり、第二次大戦後のアルゼンチンのペロン大統領の輝かしい記憶、そしてラクラウやムフが創始したラディカル・デモクラシーとの連関など、ラテンアメリカ研究を揺りかごに豊穣な世界を築いてきた。
     本書ではこの概念を、〈社会が究極的に「汚れなき人民」と「腐敗したエリート」という敵対する二つの均質な陣営に分かれると考え、政治とは、人民の一般意志を表わすものであるべきだと論じる〉イデオロギーと定義する。
     こう定義することで、その輝ける伝統も、昨今の悲しい排外主義の外貌を纏った現象形態も中立的に説明することが可能になる。加えて、この思想と運動が、「一般意志」の実現を掲げている点で元来「民主的」であるとしている点は非常に大きい。
     ポピュリズム研究の決定版! 森本あんり氏、水島治郎氏推薦!
    https://www.hakusuisha.co.jp/book/b352020.html

    【簡易目次】
    謝辞

    第一章 ポピュリズムとは何か
    第二章 世界中のポピュリズム
    第三章 ポピュリズムと動員
    第四章 ポピュリズムの指導者
    第五章 ポピュリズムとデモクラシー
    第六章 原因と対応

    訳者解説
    読書案内
    文献
    索引

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著者プロフィール

【カス・ミュデ】ジョージア大学国際関係学部准教授。1998年にライデン大(オランダ)で政治学の博士号を取得後、エディンバラ大(スコットランド)助教授、アントワープ大(ベルギー)准教授などを歴任。2014年から現職。【クリストバル・ロビラ・カルトワッセル】ディエゴ・ポルタレス大学(チリ・サンティアゴ)政治学部准教授。2008年にフンボルド大(ドイツ)で政治学の博士号を取得後、サセックス大(イギリス)でリサーチ・フェローなどを務めたのち、2013年から現職。

「2018年 『ポピュリズム デモクラシーの友と敵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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