シークレット・ウォーズ(下):アメリカ、アフガニスタン、パキスタン 三つ巴の諜報戦争

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560097359

作品紹介・あらすじ

「アフガン問題」の核心に迫る

アフガニスタンの混迷はなぜ終わらないのか――。9.11テロ事件から20年近い歳月が過ぎた今も、アフガニスタンは安定とはほど遠い状況にある。
本書は、長年にわたる綿密な取材と膨大な資料調査に基づいて、アメリカ、パキスタン、アフガニスタンを中心に関連諸国の外交・軍事・諜報活動や、アル・カーイダ、タリバーンの動向を詳細に描き、「アフガン問題」の核心に迫った大作である。なかでも注目されるのは、「最大の黒幕」と言われるパキスタンのスパイ機関、三軍統合情報局(ISI)とCIAの動きを執拗に追っている点だ。
9.11以降、アフガン空爆、ビン・ラディン殺害、無人機による攻撃の激化、タリバーンとアル・カーイダの復活、駐留米軍の大幅削減といった重要な出来事が相次いだ2014年までのアメリカの関与、暗躍するISIの実態、反体制武装勢力の動向を、他を圧倒する筆力と情報量で描いた骨太のノンフィクションである。ピュリツァー賞を受賞した前作『アフガン諜報戦争』(小社刊)に続く、調査報道の白眉。全米批評家協会賞受賞!

感想・レビュー・書評

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  • 【緊急寄稿】「アフガニスタンの混乱と地域情勢」第1回(全3回)髙橋博史(元駐アフガニスタン大使) | web ふらんす
    https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/5264

    シークレット・ウォーズ(下) - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b482006.html

  • 『アフガン諜報戦争』の実質的な続編として、9.11以降のアメリカ・パキスタン・アフガニスタンの政策決定者、軍の動きを、インタビューや各種資料を基に綿密に描き上げた本書。

    当事者がすべてそうであったとはいえないが、全体としてはアフガニスタン、パキスタン、特に後者、のオモテとウラを使い分ける思考様式や、グレーのところをうまく切り抜けるその姿は、アメリカ人にはきっと理解できないのだろうな、ということが理解できた。
    またアメリカも省庁間の連携が全く取れていないということが如実に分かるが、それが他の人の国土を荒廃させてしまうことになる、おなじみの迷惑行為にはげんなりである。

    本作品の訳者は南アジアを専門とする研究者で、原語の日本語表記に対するきめ細やかな配慮がみられる点でも、『アフガン諜報戦争』より満足度が高い。

  • CIAはアフガニスタンの反政府勢力を支援。

  • 東2法経図・6F開架:391A/C84s/2/K

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著者プロフィール

コロンビア大学ジャーナリズム大学院長、『ニューヨーカー』誌スタッフライター。1958年、ワシントンDC生まれ。『ワシントン・ポスト』南アジア支局長(1989~92年)、同紙編集局長(1998~2004年)を歴任。1990年に米証券取引委員会に関する報道でピュリツァー賞を、2005年に『アフガン諜報戦争(Ghost Wars)』でふたたび同賞を受賞したほか、2019年には本書で全米批評家協会賞を受賞。2007~13年、シンクタンク「ニューアメリカ財団」の会長を務めた。主な著書に、The Deal of the Century(1986)、The Taking of Getty Oil(1987)、Eagle on the Street(共著、1991)、On the Grand Trunk Road(1994)、The Bin Ladens(2008)が、邦訳書に『アフガン諜報戦争(上下)』(白水社)、『石油の帝国』(ダイヤモンド社)がある。

「2019年 『シークレット・ウォーズ(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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