女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと

  • 白水社
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本棚登録 : 93
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560097779

作品紹介・あらすじ

サッカー初心者の著者が地元の女子チームに入団し、男女の偏見を乗り越え、連帯する大切さを学んで成長していく、抱腹絶倒の体験記。

感想・レビュー・書評

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  • にゃんこまるさんの本棚から。

  • 面白かった!30代社会人女性がチームに入ってサッカーを始める、ってだけで、体力的にも社会的にも生活的にもそりゃもういろいろ壁があるだろうなというもの。訳文も軽妙で楽しい。
    でも私が特にそうそう!と思い、また最も爽快感があったのは『ロビングシュート』の章だった。土砂降りのコクリツでベッケンバイアーを見て以来30数年ちらちらとサッカーを観戦、Jも設立開幕戦から、キッズ〜高校、大学、社会人までのカテゴリーも観てきましたが、誤解を恐れず言うならば、まあマンスプレイニングの嵐なわけです。
    なので『ロビングシュート』万歳!

  • 韓国で、「脱コルセット」運動をはじめ、「女性はかくあるべき」としているものを自ら問い直す、フェミニズムエッセイが話題だということを、私は知らなかった。

    サッカーにしても、韓国の男性は、それを自分たちだけのものだと思っているなんて文章を読むと、確かに、上記のような運動が盛んになるのも肯けるような、決め付けている事実に、悲しさを覚えた。

    好きなことをやるだけ、やりたいことをやるだけなのに、なぜという思い。

    ただ、このエッセイの場合、そうしたメッセージを真面目に考えながら、面白可笑しく読めるのが素晴らしい。ある意味、タイトルは的を射ている。

    著者が、好きでやりたいと思っていた、アマチュア女子サッカーチームに自ら入り、様々に奮闘する話は、最初、地味な練習にも喜びを見出せるところから、少しずつ上達していって、仲間から賞賛されるまでに至る経緯が、新たな扉が開かれる感覚、それが自分らしく生きていると思える充足感になっていることに、他人事ながら嬉しくなりました。

    また、エッセイ中に、「スラムダンク」やサッカー漫画の「ホイッスル」が登場するのが嬉しくて、親近感が湧いたり、著者の好きな日本人サッカー選手が、長谷部誠なのも渋くて嬉しい。

    コロナの影響で、今年の6月時点では、全面休止中とのことらしいけど、今は試合出来てるのかな。エッセイ中での、ブッチャケながらも何か憎めない感じの著者の御活躍を、これからも祈っております。

  • 今週の本棚・話題の本:『女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと』=トミヤマユキコ - 毎日新聞
    https://mainichi.jp/articles/20200829/ddm/015/070/013000c

    女の答えはピッチにある - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/book/b512643.html

  • 人生はなかなか大変で、急に良くなったりとても素敵なことはなかったりするけれど、ちょっとしたいいことはときどきある。読んでいてじーんとする。

    男尊女卑の日本と同様に韓国でも女性が置かれた立場や受ける待遇は大変なことが結構ある。本書でもマンスプレイニングや出産前後のサッカーとの関わり具合とか、あらためて感じることが多い。
    そんななかで、キャプテンが男子2号に対して行った行為は、とてもスカッとする。サッカー以外でもこういうことができればよいのだけれど、なかなか難しそう。

    本書に出てくる男性の振る舞いを、私自身がしないよう注意したい。

    内容は結構重いのだけれど、文章はそれを感じさせない面白さがあって、笑ってしまう。そのギャップがよいのだろうと思う。

  • 2020年11月新着図書

  • 熱烈なサッカーファンだがサッカー未経験の著者が、アマチュアチームに入団し、切磋琢磨していくユーモアに溢れた体験談。軽やかなドリブルのような軽妙な筆致で、失敗や成功、人間関係が、著者の視点から描かれています。

    ・・・と、本編まで読んだ感想は、「男尊女卑といっても、現代はそんなにシビアじゃないのかな」と、気持ちよく終わるはずでした。

    エピローグや翻訳者あとがきを読み、現実は思っていたより深刻だと知りました。

    著者は、写真を含めて個人情報を公開していない。
    サッカーの本を女性が書くこと自体が異例で、著者が美人かどうかが問われ、美人ならサッカー以外にやることがあるだろう、美人じゃなければサッカーしかやることがないのだと言われると推測されるらしい。

    だから「フェミ本」と言われるのかもしれないけど、フェミ関係なく面白い本です。
    サッカー好きで面白い友達のブログを読んでいるような、リアルな共感があります。

  • 表現や比喩が絶妙!内容もあるある!わかる!と言いたくなることばかり。もっと読んでいたいと思う本。

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著者プロフィール

エッセイスト。本書が初の著書となる。韓国オンライン書店YES主催の「2018年今年の本」に選ばれた。

「2020年 『女の答えはピッチにある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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