ブックセラーズ・ダイアリー:スコットランド最大の古書店の一年

  • 白水社
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本棚登録 : 615
感想 : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560098554

作品紹介・あらすじ

変わり者の店主が、それ以上に変人ぞろいの店員や客とともに、ネット書店時代の荒波に立ち向かう、人間模様と奮闘の記録。

感想・レビュー・書評

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  • スコットランド最大の古書店の店主の日記一年分。日経の書評で「読書の秋の、毒にも薬にもならない好著としてぜひ一読をお勧めする次第」とあった。

    確かに秋の夜長にリラックスして読める。
    しかし何も残らない(笑)
    途中、栞を挟んでも、どこまで読んだかわからなくなる(笑)
    贅沢な時間の無駄遣いだった。

    書評読んで、地元の図書館で探したけど在庫がないので、リクエストして所蔵してもらった。あとから、予約が結構入っているので、図書館好きな人は、やはり本屋さんの本が好きな人多いみたいだ。

    だけど、本書によれば、「古本屋は図書館を嫌っている」らしい。なぜなら、古本に高値をつけるには状態が良くなければならないのに、図書館ではスタンプやステッカーだらけにした上に、カバーの上からプラスティックフィルムをかぶせてしまう。あげく、一般市民に払い下げる前にでかでかと「廃棄」のスタンプが押される…

    確かに…

    古書を買うことにあまり抵抗はないけど、図書館の廃棄本は美しくないからあまりほしくないな。

    • たけさん
      mariさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます!

      mariさんは図書館員さんなんですね。
      本にブッカー(フィルム)を貼る...
      mariさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます!

      mariさんは図書館員さんなんですね。
      本にブッカー(フィルム)を貼る作業はとても楽しいですよね(笑)

      本を愛する気持ち、というか、きれいに保ちたい気持ちは古本屋さんも図書館員も変わらないのではないか、と思います。表現の方法が違うだけで。

      ともかく、図書館をこよなく愛する僕としては、たくさんの本を管理していただいて、気持ちよく利用させていただき、図書館員の皆様には深く感謝しています。

      mariさんも、配架する時など腰に気をつけて、ご活躍くださいね。
      今後ともよろしくです。
      2021/10/28
  • スコットランド古書店主の一年間の日誌。ボリュームがあってかなり時間がかかりました。
    店主独特のユーモア視点、時にはズバッと毒舌が何とも痛快で笑いながら読了。ケチばかりつけて買わない客、古書はタダと思い込んでいる人、値段が付くのはごく一部という蔵書買取の実態、アマゾンとの闘い…ほんとに大変なんだなぁ古書店も。
    対して、へこたれない店員ニッキー、地元書店での注文にこだわるディーコン氏、入れ墨男サンディが自作のステッキ納品と引き換えに読書に励む姿、店主の息抜き、友人とのサイクリングや釣り、ブックフェスの活況など、楽しんでいる様子も!
    小さな町だけど「本」で活気があるようですね。

  • 今のところ今年のベスト。
    スコットランドの地方(ウィグタウン=Wigtown)にある古書店主の1年間の日記。
    個性的な店員や近隣の人々、店を訪れるリアル顧客及びメール問い合わせの来るネット顧客との触れ合い(笑)、amazonとの戦い……ニヤッとさせられる店主の悪態を読むのが楽しみになる。店主が主催者であるブックフェスティバル(日記の中でも一大イヴェント)にも訪れたくなる。続編もあるようなので読みたい。

  • 書店主は毎日がサバイバル! バイセル『ブックセラーズ・ダイアリー』|じんぶん堂
    https://book.asahi.com/jinbun/article/14400100

    ブックセラーズ・ダイアリー - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/book/b584634.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      自著を語る 矢倉尚子
      日本の古本屋 / 『ブックセラーズ・ダイアリー―スコットランド最大の古書店の一年』
      https://www.kosho...
      自著を語る 矢倉尚子
      日本の古本屋 / 『ブックセラーズ・ダイアリー―スコットランド最大の古書店の一年』
      https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=7282
      2021/09/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      『ブックセラーズ・ダイアリー:スコットランド最大の古書店の一年』(白水社) - 著者:ショーン・バイセル 翻訳:矢倉 尚子 - 林 望による...
      『ブックセラーズ・ダイアリー:スコットランド最大の古書店の一年』(白水社) - 著者:ショーン・バイセル 翻訳:矢倉 尚子 - 林 望による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
      https://allreviews.jp/review/5734
      2022/01/05
  • 読み応えあった~
    イギリス、スコットランドのウィグタウン。
    作者はそこが地元で、30歳の時に帰省中でたまたま立ち寄った老舗古書店を衝動買い!?本ではなく店を?

    これは2014年2月から1年間を綴った日記。
    ショーンも独特だが、お客さんも変わり者だらけ。
    古書店だから尚の事なのかな。
    この街はブックタウンとしても知られてるようで、イベントもあったり、いろんな出来事が起こるので、日記を読んでるとてんやわんやの大騒ぎで店主は大変だなと。毒舌にもなるよねって感じです。
    続編も去年出してるみたいだし、ぜひ読んでみたい。

  • "風変わりで素晴らしい世界の本屋"の第三位に選ばれた、スコットランドにある古書店主の日記。
    YouTubeで検索すると著者だけでなく、店内の雰囲気、さらにニッキーまで出てくる。
    日々の日記が店員の彼女の動向から始まるほど、忘れがたいキャラ。
    独自の本の分類法を持っていて、『オデュッセイア』など釣りのコーナーに押し込み、「だって船に乗る話じゃん。魚も食べたと思うよ」だって。
    当然、店主の留守中はやりたい放題。
    そんな彼女も、強烈なコロンを漂わせた男に言い寄られ、逃げ回っている。

    店主も店主で、店を任せての外出が多い。
    買い付けだけでなく、店内に置く雑貨オークション通いも定例で、なんと便器まで売っている。
    釣り、川遊びなどの遠出や旅行もあって、日本の古書店主から見たらどう思うだろう。
    かなり性格が悪く、客に対して辛辣で、観光バスで乗り付けてきた高齢者には「しょぼくれた客」と評し、「予想どおり何も買わずに帰った」と続く。
    セット本が揃っていないからと買い取りで持ち込んだ客には、タダでもいらないと言い放ち揉めたり、客から探してる本の題名を教えてほしいと頼まれても、教えたらアマゾンで買ってウチで買わないだろうと渋るのだ。

    客も客で負けていない。
    価格を見て「ぼったくりだ」とイチャモンはつけるし、「本の置き場所が違う」は、実際その通りなんだけど、クレーム上位。
    なんでその本が欲しいかを延々と説明する客もいるらしく、日本はここまで活気がないなと逆にうらやましく思った。
    不思議と万引きに関する記述がなく、店内は死角が多そうなのに大丈夫なんだろうかと訝しんだが、カメラを設置して睨めっこしているようなことは触れられていない。

    著者の楽しみは、どこかの家に買取に向かう時で、これは網を揚げたら何が入っているだろうとワクワクする漁師と同じらしい。
    値段が決まって小切手を切るまでは、目の前に並んだ本は「宝物のようにキラキラ輝いて」いるが、箱に詰めて車に積み込むと、ズシリと重い荷物に、そして回収すべき投資物に変わる。

    90歳の叔母への誕生日プレゼントにジェイムズ一世関連の本を探している客の話もいいが、買い付けに行った『デカメロン』をめぐるイタリア移民の話も感動的だ。
    何代にも渡って一族に引き継がれてきた本が、300年以上前の蔵書となって著者の前に現れ、老女の遺産管理として引き取った経緯など、一族と本の運命に思いをはせた。

    「友は来ては去ってゆくが、敵は残って増えてゆく」など至言の数々も魅力の一つ。
    しかし極め付けは、ドストエフスキーの『白痴』を買った老人にチャックが開いてますよと教えてあげた時の返しの言葉。
    「老人は確認するように下を向いてからぼくを見返して、『死んだ小鳥は巣から落ちはせんのだよ』と言うと、チャックの開いたまま店を出て行った」。

    当たり前なんだけど、本との向き合い方についても言及が多い。
    「ぼくはだいたい人から勧められた本は避けるようにしている。金脈は自力で掘り当てられると素朴に信じているからだ」というのも大いに納得。

    あと本の書き込みを怒る客がいるが、逆だと語るのも面白い。
    「ぼくにとって書き込みは、価値を損なうどころかむしろ嬉しいおまけのようなものだ。同じ本を読んだ他人の頭の中を覗き見られるチャンスなのだから」と。
    自分も、若い頃に読んだ書き込み付きの本は、再読の楽しみが増えるため、なかなか捨てられない。

  • 古本関係の本で久々の大当たり。
    癖のある店主にスタッフ、来訪者たちのやりとりが面白い。
    来訪者(客とは言い切れず)の傍若無人ぶりは、日本の同様なエッセイでも時々見かけるので、ある意味どこにでもいるのだろう。

  • ふとしたきっかけで古本屋を買ってしまった男が、スコットランドいちの古本屋になる。
    変わった客、難しいスタッフに日々辟易としながらもなんだか楽しそうな商い。
    ほぼ 毎日綴られたその商いの記録は、来客数、売り上げなんかも詳らかに記される。
    時に毒を含んだその日記は読む者を飽きさせない。

  • 全く、タイトルどおりだ。古本屋さんの日記。古本屋といっても、日本の○○オフみたいなのとは全然違うし、買う人もずいぶん変わり者が多いような気がする。私もおもしろい古本屋になりたい。

  • スコットランド最大の古本屋「ザブックショップ」を経営するショーン。バイセルの2014年一年分の日記。ネット販売で古書も買える時代に、店舗を構え、電子書籍ではなく、紙の本を売る。
     そもそも著者のバイセルは古書店を経営しようという気はなかったのに、本を買いにいったら古本屋を買ってしまったのである。それでも始めたからにはウィグタウンをブックタウンとするムーブメントにも乗り、さまざまなイベントを開催したり、アマゾンなどのネット販売とも共存しと手探りで経営をしている様子がわかる。
     このような古書店経営の話より、個性的な来店客、メールでの問い合わせ、そしてさまざまな本のちょっとした紹介がこの本の魅力である。と言っても本の内容を決して説明してくれないので、知っている人は知っているという感じの書きっぷりである。
     コンラッドのか「闇の奥」の美しい挿画っていうのに心が惹かれた。コンゴの虐待のどこを切り取って美しい挿画になってるのだろうか?

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著者プロフィール

1970年、イギリス、スコットランドのウィグタウン生まれ。大学進学で故郷を離れるが、30歳のとき、帰省中に立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。現在は、国内で書店の町として知られるウィグタウンで、ブックフェスティバルの主催者も務める。

「2021年 『ブックセラーズ・ダイアリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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