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- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560099032
作品紹介・あらすじ
政治は腐敗、無政府主義やテロが横行し、ブルジョワが隆盛を極め、労働者は貧困に喘ぐ十九世紀末のパリ。その悪徳と矛盾の町を見下ろすように、モンマルトルの丘ではサクレ=クール寺院の建設が急ピッチで進められている。そこに、信仰を失い魂を彷徨わせる神父ピエールがいた。貧民救済に奔走するある日、彼は男爵邸での爆発事故を目撃する。その現場にはなぜか、化学者である彼の兄ギョームの姿があった-。「ルーゴン=マッカール叢書」で描かれた第二帝政期以後の、さらに激変した現代都市パリを活写した超大作。連作「三都市」の一冊。
感想・レビュー・書評
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完璧という印象。
三部作の前二部は日本語で読めませんので、ルルド、ローマの試みはわかりませんが、パリで成功したことはわかります。我が心情に似る所があって、ピエールの気持ちが痛いほどわかります。
最後は「わくわくどきどき」で読み進めますが、とても気持ちのいい流れで癒されます。
田山花袋なども影響を受けた自然主義文学なんですね。とても「古さ」は感じられません。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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