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- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560720851
作品紹介・あらすじ
的確で精妙で、どこまでも耳を満足させ、比べるもののないほどよく流れるモーツァルトの音楽。その音楽に秘められた「楽想」を楽曲に即して紡ぎ出し、「モーツァルト的な美しさ」とは何かをさぐる。モーツァルト理解にとってこのうえなき一冊。
感想・レビュー・書評
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久しぶりに吉田秀和氏の本を読んでいる。もうかなり昔の話になるが私のクラシック音楽が好きになった背景には、吉田氏のFM放送や書籍で紹介された演奏や曲を次々と聴いてきたことがある。今再び吉田氏の本を読んでいると、氏は一つひとつの曲に対して様々な観点から分析していく。単に音楽的な背景だけでなく、文学、美術、地理的あるいは時代的文化。またそれらを譜面で実際に示して解説してくれる。まだ読みかけだが、インターネットでスコアをダウンロードしたり持っているCDを聴きながらじっくりと内容を味わいながら読んでいきたい。これを読んでいると最近読んだクラシック音楽についての本が皆一面的で浅薄なものに見え、吉田氏のような深く多面的なものに遠く及んでいない気がした。
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