- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784561226420
作品紹介・あらすじ
昼食のメニューを決める時から結婚相手を選ぶ時まで、よりよい選択をするために!
人は、生きている限り、絶え間ない選択から逃がれることはできません。
しかし、選択にまつわる論理や心理をよく理解すると、これまで、いかに見当違いの無駄な努力を払ってきたか、あるいはすぐにでもできたはずの努力が足りなかったかが分かり、より楽に幸せに生きることができるでしょう。
本書で、意思決定論の研究者でもある著者が、自らの体験や歴史上のエピソードも盛り込みながら、選択にまつわるさまざまな心理も踏まえ、その普遍的な論理を語ります。
感想・レビュー・書評
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よくあるビジネス書の類かと思いましたが、きちんとした理論に基づき、分かりやすく書かれている書籍でした。
ハーバートサイモンの理論をもとに、日常の意思決定を考えていきます。
昼食のメニューを決める時から結婚相手を選ぶ時まで、よりよい選択をするために、どうしたら良いのか。
選択にまつわる論理や心理を、明確に語っています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人が何か決定をする時に心の中ではどういう葛藤が起こっているのか?という選択のメカニズムの説明と、自分が選ばれるためにはどうしたらいいかという戦略の二本立て。会話調の文章が多く読みやすい。
紙一重の差しかないものが選択され続けることにより結果として大差がついてしまったり、逆に紙一重の差しかない結果でも影にはバカにならない努力の差があったり、という選択のプロセスと結果についての話が面白かった。結果だけ見ていては分からない話。 -
本書はサイモンの最大化モデルや満足化モデルに関する学術書的なものではなく、日頃より行っている選択というものにフォーカスしていす。特筆の点として、選ばれる視点から意思決定論を詳述している点で新たな見方が開かれまし。
行動経済学や心理学とは違った本書の意思決定論は著者の文筆と相俟って哲学的な啓発を受けることとなりました。