キャリア・アンカー 自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival 1)
- 白桃書房 (2003年6月1日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784561233855
感想・レビュー・書評
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勉強になった。
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なにがわたしで、なにがわたしではないのか
自分の欲求がどこにあるのか、どこを目指そうとしているのかについて
発見だったり、再確認できたりする。後者の方がつよいかな。
インタビューは同じく道に迷っているひと同士でやりあっても面白そう
(飲みながらだと相当話せそうだw -
働く人の暗黙的な価値観を類型化して説明している本。本書に書かれたいくつかの設問に答えることで、自分がどのカテゴリに属するかを明らかにすることができる。要するに数多くある自分探し系の本の1つであり、かなりの怪しさを含むものの、いちおう組織心理学の権威による研究成果のようである。
どのようなカテゴリが存在するかは、本書によると下記のようにまとめられている(Wikipediaでも読める):
管理能力 - 組織の中で責任ある役割を担うこと(を望むこと)。
技術的・機能的能力 - 自分の専門性や技術が高まること(を望むこと)。
安全性 - 安定的に1つの組織に属すること(を望むこと)。
創造性 - クリエイティブに新しいことを生み出すこと(を望むこと)。
自律と独立 - 自分で独立すること(を望むこと)。
奉仕・社会献身 - 社会を良くしたり他人に奉仕したりすること(を望むこと)。
純粋な挑戦 - 解決困難な問題に挑戦すること(を望むこと)。
ワーク・ライフバランス - 個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること(を望むこと)。
私の場合、最後の「ワーク・ライフバランス」に属するという結果であった。確かに、会社と家と自分の三者に対する帰属意識のバランスには苦慮しているので、当たっていないこともないかな、と思う。著者のエドガー・シャインは「最後のカテゴリは最近になって目立ってきた新しい傾向だ」と述べており、個人や社会に関する現代的な問題の根源となっている可能性もある。つい100年くらい前までは、「仕事」とは「家業」だったので仕事と家は同一化していたと言えるし、その時代に「個人」なんて概念は(少なくとも日本には)浸透していなかった。「会社と家と自分」のバランスに苦慮させられるのは、歴史的経緯を考えると必然とも思えるけど、それで心身が疲弊させられるのは如何なものか? -
キャリアには内面的なものと、外見上のものがある。外見上のものは自分が高校⇒大学⇒仕事につく⇒資格を取るのように職種で昇進していく過程のようなもの。内面的なものは、仕事生活がその中で果たしている役割についてのイメージ。
キャリアアンカーとは、「自分のキャリアを決める際、指針にも制約にもなる自己イメージの事」。
あんまり、ハッキリ内面的なイメージを考えたことはなかったかもしれないです。私は今まで、内面と外見のキャリアを混ぜていつもぼんやり考えていました。
キャリアアンカーという概念の重要なところは
1、自分の才能、技能、有能な分野は?
2、自分の主な動機、欲求、動因、人生の目標は?
3、自分の価値観、自分の判断基準は?
の3つ。
個人の欲求と組織の要望に適合させることが、キャリア発達の究極の目的。
なるほどー、確かに納得。 -
・参考図書指定科目:「キャリアデザイン」
<OPAC>
https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/ezGXRkMxbzIBU_9NLfhNV_1Ar2m/description.html -
キャリア・アンカーの《セルフ・アセスメント》と《キャリア・アンカー・インタビュー》の実施によって、より自己理解を深めることができる。キャリア発達について書かれた章もあり、キャリア開発に関わる実践者が手元にあると良いだろう本。
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自分のキャリアアンカーはわかっても、それを仕事や就職でどう生かしていくかが課題。
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ざっくり自分のキャリアに対する価値観を知るのによし
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あくまで自己診断の1つの例として活用できる。
指数化のワークと会話ワークを通じて自分のキャリアにおける重要なものとそうでないものを見極めるのに役立つ。その時々でも変わると思うので度々実施が望ましいか。写真とってアルバムに保存したので見返すと良い。
エドガー・H.シャインの作品





