- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562032075
感想・レビュー・書評
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ほんとは〜系のグリム童話…とか思いきや
本作はまた違った趣向で、
グリム童話モチーフの現代のお話。
モチーフがモチーフなだけにどれもほんの少しゾクリとする
が、
悪役?が単に犯罪者として置き換えられると
一様というか
どれも似たり寄ったりかなと思えてしまう…
けど逆に、童話フィルターを除けば童話そのものも
本質はどれも同じようなことを言っているのかな、と
改めて考えるにはいい材料になった
一番面白かったのは
「めでたしめでたしの後で」
シンデレラの後日談というか、真相が語られていて
見方が少し変わった(笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シュールな短編集。作者がそれぞれ違うので、味わいも違う。
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アメリカ中西部を中心に盗みを重ねる銀行強盗集団の一員“赤ずきん”は、警察の仕掛けた罠から逃れ国外への高飛びを試みるが、彼女の乗った小型飛行機は雪深いミネソタの森へ墜落してしまう。森に住む老人に助けられた“赤ずきん”を、長い冬によってもたらされた飢餓に苦しむ狼の群れが付け狙う…『狼は理由なく襲わない』
ガラスの破片と魔法の白い粉で人の心を奪う麻薬の売人“雪の女王”によって攫われたカイを探して、故郷デンマークからアメリカへ渡ったゲルダ。“雪の女王”が住むと言うハリウッドへ迷い込んだゲルダは盗賊(と言うか…ギャング?)に捕らわれてしまうが、そこでカイの行方を知る少年と出会う…『「雪の女王」を探して』ほか10編。
リア・ブロックによるリリカルでエキセントリックでポエティックな『薔薇と野獣』に対して、こちらはグリム童話をミステリー作家たちが現代風にアレンジ。
“ヘンゼルとグレーテル”が迷い込んだおかしの家は臓器売買の組織。結婚一年目を迎えるシンデレラは暗殺の危機に晒されてるし、人の意見を聞かない裸の王様はマフィアのボスで白馬の王子様が助けに行くのは身代金目的で誘拐されたセレブのお嬢様……。
個人的にツボだったのは「雪の女王~」のとことん駄目な子カイとそれをクールに見放してるゲルダ。ゲルダが男前で……。 -
最初のがすきだったな
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怖いですね。落ちが見えがちなのがちょっと残念。
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