アーサー王と聖杯の物語―サトクリフ・オリジナル〈2〉

著者 : ローズマリ・サトクリフ 山本史郎

• 原書房 (2001年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

いにしえの予言によると、聖杯-森の彼方の光-には、世に最高の騎士のみがちかづけると、いわれていた。冒険と探求の物語。カーネギー賞受賞作家が描く歴史ファンタジーの傑作。

感想・レビュー・書評

[yyukinosukeさんの感想 · 2022年3月25日]

登場人物が多く最初のほうは見分けがつかなく混乱していた。けれど、途中、わかるようになってきてからが面白く、特に白い盾や聖剣がガラハッド専用のようで強キャラ感が出ててが好みだった。このシリーズの１はまだ読んでいないが十分楽しめた。

[domarinさんの感想 · 2018年2月6日]

サトクリフオリジナルのアーサー王シリーズ、第2巻にあたる巻。円卓の騎士がそろうことで、聖杯をめぐる過酷な冒険が始まっていく…という部分。原典に近いマロリー版の要素から聖杯関連だけを抜き出して1冊にまとめている、とのことなので、なるほど1冊通してテーマが一貫していてわかりやすい。

そうして紡ぎ出される話は前巻で少しずつ慣れてきた騎士道的な目線のみならず、「キリスト教の信仰」という観点がより前面に出てくるので、哀しい不条理さが目立つ印象にある。そのような苦難があるからこそ、聖杯をめぐる冒険譚としての魅力があるのだろう。主要な騎士たち一人ひとり個性的なので、その時々それぞれを応援しながらも、「善性」ということを考えさせられたので、少し時間があったら読んでみても良いかもしれない。

[Lyricaさんの感想 · 2014年2月5日]

http://scheherazadeoflight.blog.fc2.com/blog-entry-1427.html

[ciel0283さんの感想 · 2013年2月14日]

話は面白かったけど、構成がぶつ切れでわかりづらかったというか、ちょっと混乱しました。
ランスロットとガラハッドの親子愛は素敵でした…。
次でいよいよ最後です。

[みのりさんの感想 · 2011年8月30日]

円卓の騎士たちが聖杯を求めて危険な旅に出て、いろんなな体験をする話。
子どもの頃に読んでいたときは気付かなかったけど、神との対話なのですね。
「親と子が一緒にすごせることを許された時間はこの時だけ」という場面があるのですが、親が選んだようで、そうでないのかもね。
オデュッセウスのときも思ったけど、旅＝人生なのだと思えた。

[瀰殊さんの感想 · 2010年12月2日]

アーサー王伝説の2巻目。名前だけ知っているよりも、内容も知っているとより良いはず。

[／まことさんの感想 · 2010年8月10日]

神によって敷かれたレールの上を円卓の騎士たちがさ迷うような感じを受けた。
読み進むにつれて今ひとつ釈然としないこともあるけれどキリスト教徒ではない自分には分からないことなのかも。
子供のころ読んだアーサー王とかけ離れているので結構戸惑った。これは苦悩するランスロットと神に祝福されたその息子の物語？

[城西大学水田記念図書館さんの感想 · -]

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