聯愁殺 (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
3.16
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本棚登録 : 166
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562034918

感想・レビュー・書評

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  • 新聞への投稿に、本名と住所が掲載されることとか、ある?
    最悪、本名はあっても、住所がアパート名まで載ることとかあり得ないのでは?
    大昔ならともかく、21世紀にあり得ない気がしてならない。
    それがめっちゃ気になった。

  • 連続殺人事件、そしてその最後の被害者が九死に一生を得る。彼女の依頼から担当刑事は謎解き好きの恋謎会を招集し事件の真相を探ろうとする。
    ということで、話の大半は恋謎会での侃々諤々の真相究明の推理合戦がメインとなる。ここらは「黒後家蜘蛛の会」パターンで、わずかな真実から次々と繰り広げられる大胆な(無謀な)推理は興味深いが、さすがに中盤ダレルのが残念。しかも話の真相は作者のフェアな文章表現ゆえに分かる。
    ただそこからの犯人の動機、そして殺害時間のヒネリには気づかなかった。ラストは蛇足のような気もするが。

    西澤氏の作品は以前一度読んでそのトリックに驚いたが、今回も着想が見事。不要な会話やエピソードも多いがこれは映画化したら意外と面白そう。それぞれの迷推理を映像化していけば話の動きもあるし。主演は松下奈緒辺りかな?
    特番スケールの作品だけど、キャスト次第で劇場公開も可能だろう。

  • 個人的には殺しの動機なんてどうでもいいんだよ。(whydunitを否定するわけじゃない)

  • 犯人はやっぱりという展開。しかし、ハッピーエンドにおわらない点が、この作品の怖いところだね。

  • 見ず知らずの男に殺されかけた女性。事件から4年後「なぜ男が彼女を襲ったか?」を推理するために集まったミステリー愛好家達。様々なロジックで語られる推理。途中なんだかなーと思っていたら、ラスト30ページで明かされる事件の真相に‼‼ このラストは予想できないわー。で、最後の最後がこれまた…

  • 面白かった。終わり方がどうかという方もいると思うが、僕的は別に良いと思った。
    特に推理ディスカッション中もずっと一貫していた主人公の女性の自分が襲われた理由を知りたいという思いが、ラストへ繋がっていたのが、よかった。

  • 全11章。第9章まではさほど面白くないが、第10章、第11章は凄い。9章までは退屈でも我慢して読めば十分に報われる。第10章ではそうだったのかと、全貌が明らかになるカタルシス。第11章では恐ろしい未来が暗示される。
    しかし、双侶澄樹(なるともすみき)って、冴えてると思ったら、あっさり見え見えの犯人の毒牙にかかるなんて、間抜け過ぎて呆れた。犯人の狂気にもぞっとさせられた。

  • あまり好みじゃなかった。
    これを言ったらおしまいなんだけど、起こった事件について後から真相を推理するっていうのが苦手なようです。
    西澤さんの本は動機に共感できないものが多いですが、こういう動機を想像するしかない、っていうのはもっとダメかも。

  • 毒チョコの推理合戦よりさらにディスカッション色の強い推理合戦。それぞれがお互いの調査結果を述べながらブラッシュアップしていく、まさにスパイラルモデルで推理を構築しつつ進んでくお話。
    細かく書くとネタバレしそうなので一言。
    最後にどう持っていくのかと思ってましたが見事な結末でしたな。黒いし。

    タイトルの漢字、意味が判らず読了後に調べた。
    聯 :一つながりになる。つらなる。
    愁 :心配する。嘆き悲しむ。
    ……なるほど。何となく判った気がする。

  • 1つの殺人事件について数人が推理する話。
    途中で飽きてしまった。
    結局真相は犯人が告白。
    読後感悪し。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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