星の牢獄 (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
3.10
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本棚登録 : 35
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562037322

作品紹介・あらすじ

海上に建てられた私設天文台"星林館"。流星群の観賞会がひらかれた夜、死が相次いで降り注いできた。隕石に撃たれて焼死した男、顔を赤く染め上げて墜死する老人、大時計の針に貫かれて磔にされた男…。この異様な死は何を意味するのか。そして誰の意志によるものなのか。あらゆる謎が解き明かされたとき、すべての事実が反転する奇想と衝撃の本格ミステリー大作。

感想・レビュー・書評

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  • 地球を調査に来た宇宙人が殺人事件に巻き込まれ……って、なんじゃこら、と一瞬思ってしまった本作。宇宙人イレム・ロウはテレポートできるしリーディングもできるし、そんなのってあり? おいおいこれはSF設定だったのか、少し苦手かもしれないなあ、と危惧しながら読み始めたのだけれど。やはり先入観は禁物。
    結論。とっても私好みど真ん中の本格ミステリ。怪しげな天文台という閉鎖空間で起こる連続殺人もの。殺人トリックはなんか似たようなのを読んだことがあるのでわかったのだけれど、それでもインパクトは大。天文台「星林館」の存在意義にも絶句。そしてラストで明かされる宇宙人イレム・ロウの真相……これにはやられたっ! なーんか妙だなあ、とはときどき思いながら読んでいたのに、ぜんぜん気づかなかったよ。

  • 宇宙人が探偵役のSFミステリ…間違ってはいない(笑)SFミステリも好きだからこういう設定なんだなーって読み進め、序盤のとんでもない事件がどんどん現実世界に収束してゆくのはやっぱり面白い。まあ機械的に過ぎてあわないっちゃーあわないんだけど。が、最後の大仕掛けには愕然。驚嘆。おおー。すべてを現実世界へと収束させてしまった手際に脱帽。まあネタ一つ一つはありきたりかもしれないけど最後まで通して読むとすっきり出来ると思う。

  • 2004/11/27

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