官能的――四つの狂気 (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
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本棚登録 : 116
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562041374

作品紹介・あらすじ

変態する変態助教授・増田米尊のストーキングフィールドワーク中、ターゲットの女性が公園のトイレで惨殺される。「唯一の」目撃者・増田の話が事実だとすれば増田以外に犯人がいなくなってしまうのだが…。そこへ増田の助手、変態ウォッチャーの千田まりが、なんと現場に落ちていたという「凶器」を持ってやって来る。ディクスン・カーの名作になぞらえた四つの事件-狂気に、変態数学者ならではの超絶思考で挑む。最凶のバカミスコンビ、降臨。

感想・レビュー・書評

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  • 変態助教授増田と、教え子たちが巻き起こす(巻き起こしてるのは基本的に増田だけど)バカミス。このくだらなさすぎるけど、変態して繰り広げられるぶっ飛んだ推理(でも当たらずとも遠からず)が面白い。そして最後の驚愕?の結末も。

  • 綾鹿科学大学助教授の"増田米尊"は女性に対して数学的解法を目指しフィールドワークと称して一人の女性をストーキングしていた。そう彼は“変態”だったのだ。 そんな彼の特殊能力は興奮するほどに天才へと“変態”を遂げること。 一見不可能な事件を超理論で解決に導く!!

     舞台は綾鹿市、言うまでもなくタイトルはカーの四つの凶器からとっていて、中身もカーに触れているが内容は全然関係ない・・・。と思いきや全く違う角度からなんかぶっこんで来た!! 増田教授は他の作品にも出てくるけどこのシュールさがいいですねぇ、悪人ではないんです変態なだけで。

  • 所謂「バカミス」でふ。
    初体験に近いこともあって、とても面白かったでふ。

  • 鳥飼さんの本だってことをうっかり忘れて読んでしまって、最後に完全にやられました。

  • 密室での不可能殺人や
    不可解な謎の残る怪死など
    事件の陰には常に変態数学者がいる。
    主に容疑者として。
    変態する数学者である増田米尊がときにバッタのように、ツチハンミョウのように、そして蝶のように探偵役へと変態し
    図式に落とし込んだ謎を解き明かす本書は奇妙なロジックに支えられ、奇妙な脱力感に包まれている。

  • 増田米尊シリーズ。
    タイトル通りに性的表現多めのバカミス。
    それでいて、ミステリ的な仕掛けもインパクトがある。
    現実的ではないものの、異常な登場人物と突飛な推理は魅力的。この作者の想像力はスゴイと改めて実感。

  • こんな叙述トリックもありか。

  • 変態助教授・増田米尊シリーズ

    まぁミステリとしての評価は置いといて、意外と楽しかった。ただ変態さのインパクトが強すぎてラストのオチの印象が薄くなるのが残念かな。
    本格モノに疲れたら読んでもいいかも。

  • 「官能的」鳥飼否宇読了。消化不良。なにがピンと来ないかわからないまま読み終わってしまった。増田教授のキャラクターとやっている事はばかばかしいし楽しんで読んだのだけれど。「痙攣的」の馬鹿さは大好きで「官能的」の馬鹿さが飲み込めないのはどうしてか。ぼんやり見えているのが駄目だったか?
    一編目の状況が一番綺麗か。少し利用されすぎだが。ただ、不可解な行動が犯行の下見という綺麗なシチュ。

    追記
    カーと鴉を掛けた駄洒落だったのか!
    脱力。

  • 変態具合は好きだけどラストにがっかり

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著者プロフィール

1960年福岡県生まれ。九州大学理学部卒業。2001年『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。主な著作に「観察者」シリーズ、「綾鹿市」シリーズなど。碇卯人名義でテレビドラマ「相棒」シリーズのノベライズも執筆。2016年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞【小説部門】を受賞。

「2021年 『指切りパズル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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