あなたはなぜあの人の「におい」に魅かれるのか

  • 原書房
3.52
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本棚登録 : 63
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562041602

作品紹介・あらすじ

体臭は無意識の内に男女の相性を決め、官能への情熱をかき立てる。また、ふとした身のまわりの香りから、遠い記憶が呼び覚まされる「プルースト現象」に心のやすらぎを感じることもある。これまでほとんど知られていなかった「香り」が発するシグナルと、ストラテジックな「におい」の行動・心理の謎をとき明かしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 『アノスミア』で、ハーツ博士の本が邦訳されていると知って手にとってみたんだけど……がっかり。原書房、しっかり仕事してくれ。
    ちゃんと編集入ってる? と首をひねるような誤植、重語、首尾不対応がてんこもり。てにをはや従属節の訳も、ちゃんとチェックが入ってればもう少し読みやすくなったろうに、まるで下訳のまんま出てきちゃったような箇所がたくさんあってイライラした。コラムも置き場所が悪くて読みにくい(一方、注釈が同一見開きにあるのは読みやすくてよかった)。
    あとがきによれば原文はロックで社会派なローリングストーン誌を思わせる文体らしいが、そんな雰囲気は微塵も感じ取れない。刊行当時の2008年でもそりゃないだろうっていうナヨナヨ洋画劇場系「女ことば」訳とかね。訳者のせいなのか編集のせいなのか、完パケで見ることしかできない読者からしたら判然としないのがさらに不満感を高める。
    とはいえ、原書房では最近読んだ『ケータイ小説的。』もかなり浅ーい内容に終始して物足りなさが募ったのをはっきり覚えているので、きっと編集が手抜きしているのでしょう。訳者の前田さん、お気の毒。

  • 私達の周りでは当たり前である臭覚について、心理学の知見から非常に興味深く踏み込んだ書籍である。脳科学と同様に今後研究の深度が深まるにつれ、世界に還元することができると信じられる。

  • ★いろいろな知識をいただきました。
    "におい"というものを切り口に周辺の様々な、感覚器官の知識やそれにまつわるエピソードの紹介は、本当にトリビアで会話のネタになるものから、普段の生活にすぐに活かせるもの、ビジネスのヒントになるものまで、人間の感覚器官を知り尽くした感じがする程のものです。ことに、"におい"は実際に
    他の感覚器官の研究からは遅れていたようだし、人間にとっては視覚があまりにも、優位にあるためにみすごされてきたのだが、この本を読んで、考えを改めた。究極の選択で「視覚喪失か嗅覚喪失か?」と問われたら今は間違いなく視覚喪失を選択してしまう。
    『 嗅覚を失うと、わたしたちは自己と他人の違いを知る能力が曖昧になります。感情の世界が鈍感になるか、妨げられます。食事を楽しむこともできなくなります。健康も、性的な欲望も衰えます…。』
    この本の翻訳も素晴らしく、言葉が著者の筆をとおして選ばれているようで、修飾する言葉が文脈を読む者の嗅覚を心地よく刺激してくれる。
    ひさびさに、Body Shopに行ってみよう。

  • レビューはブログにて。
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-11420812463.html

  • 内容はよかった。おもしろい。
    ただ、翻訳がちょっと好きになれなくて、前半では文章を噛み砕くのに手間取った。

    ・嗅覚を失うと、うつ病になりやすい。また、うつ病になると嗅覚が鈍くなりやすい。
    ・においを好ましく思う異性は、遺伝子情報に相違が少ないので
    子孫を残すのに適したパートナーである。
    ・妊娠すると逆に遺伝子情報の近い相手を好むようになる。
    ・ピルを服用している場合、身体は妊娠と同じ状態なので遺伝子情報の近い異性のにおいを好む。
    ・赤ちゃんのにおいは、身体を妊娠させやすくする。

    などなど。

  • においの心理学的な面から、いろいろな事例や実験を紹介し、時には遺伝子レベルでにおいに関するおもしろい事柄が挙げられていく。
    文字だらけの本は得意じゃないけど、内容がきになることだらけで、楽しく読めた。

  • 原題は"The Scent of Desire"。
    特に女性は、自分の子孫を残す相手を匂いで選ぶ、と言われていますが、その根拠と仕組みについて詳しく説明されています。
    さらに、アロマセラピーは実はヒトの心理に働きかけるものであることや、その一方、PTSDの治療には匂いが用いられ実際に効果をあげていること、環境の匂いが深刻なアレルギー反応と苦痛を与えるMCS(多種化学物質過敏症)について、など、おもしろく読めました。
    読み進むとともに、
    ・公共の場で香水をつけることが違法である市があること
    ・ヒトは受精三ヶ月で嗅覚が機能し、母体を通じて芳香を感知することができる
    ・エリザベス王朝時代の「愛のリンゴ」交換
    などなど、おもしろいトリビアが山と出てきます。
    読み物としてとても楽しめました。

  • 昔から、「におい」という不思議にとりつかれている。
    具体的に、いいにおい、とかそういったことも含め
    その匂いの中に含まれる感情の波
    不安や恐れ または わくわくした感情や情熱の深さ
    そういったものを、体温を感じるように「におい」を感知していたように思える。

    この本で、私のそれらの疑問に応えているとは言いがたいが
    一番最初に無嗅覚症と診断された方の証言が
    一般的に「匂い」と捉えられる範囲を、超えていることを物語っています。

  • 香りに関する心理学の最新情報でも、ほとんどほかの書籍に出ていた情報でした。れいのTシャツの実験や香りに由来する伝染病に対する耐性のことや、進化心理学関連のことなどでした。資生堂による「加齢臭」(勝手にこんな名前をつけるなよ・・・)の記載もありました。

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