踊るドルイド (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

  • 原書房
3.50
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本棚登録 : 19
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562041800

感想・レビュー・書評

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  • 自分が勝手に陶酔しているこのシリーズの、作品としての評判が解説に詳しく記載されている。玄人受けするが、一般には認知されずらい。ファンタジーと探偵小説を融合させた「ファースミステリ」というジャンルで一般的なミステリのようにリアリティがない。盛り上がるべき所で盛り上がらず、違う所で盛り上がる。謎解きがあっさりしすぎていて、脇道にそれる。まあ、自分にとって世の中で読むべき本とか呼ばれてる本なんてくそくらえなんで。とにかく変な本が大好きだ。本編は村組織で絵画の贋作を営む場所に主人公らが居合わせたもの。

  • マイミクさんに教えてもらって読んだ1冊。
    …なんだこれ??
    ミステリなんだけど、ミステリ部分はさらっとしてるし、はかの部分が盛り上がってるよ…。その辺がおもしろかったりするんだけど。

  • 英米文学科の某友人に影響されて。イギリスのファースミステリの巨頭なのだそうです。

    テンポよく話が進んでいると思ったら突然横道にそれたり、また重大な証拠やヒントがあっさりと出てきてしまったりと、ミステリらしくない物語でした。

    登場人物はみな個性豊かで、彼らの会話のリズムに乗って読み進めていった感はあります。

    謎解きは最後にあっさり締め括られてしまいますが、途中経過はかなり複雑。
    きちんと網羅的に理解したいなら何はともあれ一度すべて読んだあと、人物名に注意して再読してみるのがよいかと思います。
    かく言う僕も、再読が必要なようです。

  • まあ、最初の方は面白げだったけどどうにも尻窄み感が凄い。と言うか、途中の犯罪が立証できないとか言う話だったのに、森の中で待ち伏せしてボコって終わりってなんなの?逮捕状出たの?キャラが暴走しまくってて他の推理小説の登場人物みたいに自重したりしないし、証拠も無いのに逮捕しろとか言うし、根拠も無いのに印象で悪人と決めつけてボコる辺り、なんか子供向けの推理小説でも読んでるかのような気分になりました。君ら少年探偵団かなんか?

  • 著者1901-1983〜第二次大戦後のイギリス南西部でクロス・カントリーに興じていた学生が迷い込んだ農場で,死体を運び出す手伝いをさせられたらしい。不安になったオハラは従兄弟のガスコインに相談してミセス・ブラッドリーに謎解きを依頼する。夫人は秘書のローラと農場・コテージ・ストーンサークルを見て歩き,9年毎に起きている失踪事件に関係があると推測する。海岸のコテージ跡には大型車の整備場があり,失踪者が絵画を関係して回っていることに気が付く。海岸には洞窟があり,その奥に古い額に二束三文の絵が嵌められ船出を待っていた。ストーン・サークルに埋められ殺されたのは,数年前に利き腕を折った画家で,古い絵の上に絵を重ねてアメリカに送り,表面を剥がして金持ちの家に飾られていた。現役の画家親子を迫り,なかなか腰を挙揚げないスコットランドヤードを動かし,首謀者を追い詰める〜あとがきで書かれているとおり,とっつきにくい。女性探偵は爬虫類系。無謀な学生と若い女性が活躍できた・・・今から50年前の作品

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著者プロフィール

1901年、イギリスのオックスフォードシャーに生まれる。ロンドン大学卒業後、教員生活を送りながら、探偵小説を執筆。1929年、処女作『迅速な死』を発表。本作にも登場する心理学者、ミセス・ブラッドリーを探偵役としたシリーズで好評を博し、英国ファルス派を代表する作家として知られる。代表作に『ソルトマーシュの殺人』『月が昇るとき』(本書)、『トム・ブラウンの死体』がある。その他、別名義を含め、70冊以上の著作がある。1983年没。

「2011年 『月が昇るとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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