神国崩壊: 探偵府と四つの綺譚 (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
3.45
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本棚登録 : 53
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562042906

作品紹介・あらすじ

中原に君臨する華王朝の都は、紫京と呼ばれている-。その宮城で皇帝の側近が殺された。「歴史から消された出来事」をまとめたある「禁書」が原因らしい。そこには、とうてい人の業とも思われない不可思議な出来事がつづられていた。生死を司る神の水、城壁をすり抜ける軍隊、消失した都市、誰もいなくなった島-。これらを読み解くことで側近殺人事件の真相が見抜けるというのだが…。俊英が挑む、創元推理短編賞受賞作を含む「奇蹟」の連作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 第2部の4つの話はどれも奇想天外な展開で非常に面白かった。中国や騎馬民族をモデルにした雄大な物語が読みごたえがあった。枠組みの探偵庁の話は、いらないとも思えるけど、まあいいか。

  • 架空歴史小説で本格ミステリー!! どちらの意味でも面白い!! 

  • ライトノベル調?というのか、割と軽い感じのファンタジーっぽいミステリでした。
    無関係に見える(この作品だと「時空がばらばら」)複数の要素が最終的に主人公達の面した問題を解決するひとつのカギになる、という構成。

  • 征服王朝を想像させる舞台設定。元からティムールあたりの時代設定かと思いきや、ゲストっぽく三人の義兄弟、腕のたつ女剣士などが登場してにやっとさせられる。全ての謎が解かれたとき、最初に提示された真犯人が判明するのだが、短編のひとつひとつが魅力的なだけに、少し薄れてしまっているのが残念。それにしてもこの作者の歴史ミステリー、よくできている。日本史、東洋史ときただけに次は西洋史のミステリーに期待。

  • 4つの奇譚は世界観があってよかった。

  • 架空世界を舞台としたミステリ。架空世界は中国っぽいかな? 歴史小説の類が好きな人にはお薦め。十二国記とかのファンでも入り込めそうですね。でもそういうのが苦手な人でも、とりあえずミステリ好きならこれは読んで損なし、です。
    どの物語の謎も魅力的で、それが解ける過程も面白い! お気に入りは「マテンドーラの戦い」かな。案外と単純な真相ながら、これは盲点でした。
    ただ、惜しむらくは。作中作?の4編がかなり魅力的な短編ミステリなのですが。せっかく最初に面白そうなキャラが登場しながらほぼ活躍しなかった点が、逆に蛇足っぽくも思えてしまうんですよね……。

  • ストーリーはおもしろい♪
    架空歴史物語、で、モデルになっているのは、中国風の王朝、モンゴル風の騎馬民族国家・・・等々。
    登場人物の名前が、難しい・・・(-"-)う~ん
    私がとても苦手な・・・だったのでした。
    ちょっと苦戦しましたが、無事読了。おもしろかったからかな。

  • まるで中国史全般をモデルにした歴史ファンタジーにミステリーの謎解きが加わった面白い話だった。清、三国志、モンゴル、太平天国のパロディが伝説の華王朝で活かされてる感じか?殺人事件の謎が失われた「禁書」によって解かれていくのも面白かった。この作家さん、他にはどんな本を書いているんだろう?

  • (収録作品)神国崩壊(創元推理短編賞受賞作(2003/10回)/マテンドーラの戦い/輦の誕生/帝国擾乱

  • KL 2010.01.09-2010.01.17

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著者プロフィール

奈良県生まれ。龍谷大学卒。1990年「小田原の織社」(別名義)で第29回オール讀物推理小説新人賞を受賞。2003年「神国崩壊」』で第10回創元推理短編賞を受賞。著書は『砂楼に登りし者たち』『神国崩壊』『天命龍綺 大陸の魔宮殿』『君の館で惨劇を』

「2013年 『卑弥呼の密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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