- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562043439
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ケイトはテレビ局の新人ニュースレポーター。ハリケーンの取材がきっかけで、テキサス州議会議事堂の担当に大抜擢される。新しい同僚たちからは、どんなコネを使ったのかと冷ややかな視線を送られるが、ケイトにはまったく心当たりがなかった。実力を証明しようと熱心に仕事に取り組む彼女の周囲で、度重なって起こる事件。もしかして命を狙われている!?ケイトの身を案じた上司は、州政府が契約する警備会社社長ティーグを取材するようケイトに命じ、逆にティーグにはボディガード代わりになってもらうことに。以前たまたま目を合わせた瞬間から、お互いに惹かれ合うものを感じていた2人。そして、彼女に起こる事件を追ううちに、ケイトの過去につながる謎が次第に解き明かされていく…。大好評ロスト・テキサス・シリーズ第3弾、感動の完結編。
ロスト・テキサス・シリーズ最終刊。引き摺ってきた謎の解明にドキドキ、のはずだったけど、ちょっとがっかり。犯人があまりにも気持ち悪い。そんな人物が州議会とはいえ上院議員を務めているというのが、信じられない。ただのパラノイアだ。<br>
行方不明の末娘はまだ生後十ヶ月だったので、本人の自覚はほとんどない。養女だったことは知っていても、養家に愛されて育ち幸せに過ごしている。そこが姉兄たちとは違うところ。それなのに犯人に一番近いところにいたというのが、いかにも最終巻らしい。<br>
ヒーローはスラム育ちの警備会社社長。育ちの違いをわかっているし、過去に自分が起こした罪にも苦しんでいる。だけど情熱にまかせてやることはやる、というのはアメリカ流。それでも身をひくことばかり考えていて、けっこう男らしくない。男尊女卑的な考え方も持っているし。でも結局は真っ直ぐに育った健全なヒロインの精神に救われる。辛くても、主張すべきことは主張する、行動すべきことには行動するヒロインの強さ。それは幸せだった養家に起こった悲劇ゆえかも。<br>
家族が揃っての大団円は拍子抜けだったかも。