火の鳥と幾千の夜を (ライムブックス)

  • 原書房
3.27
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本棚登録 : 50
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562044269

感想・レビュー・書評

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  • 『眠り姫の気高き瞳に』のヒーロー・ルークの娘エマがヒロイン。今回のヒーローのニコラスは『眠り姫…』ヒロインをさらった、残酷な面のある美貌のロシア公爵。背の高さに劣等感をいだき、動物愛護や菜食主義で独特なエマが、貧しい貴族のアダムとの結婚を周囲に反対され、ニコラスの結婚に飛び込むが…。物語は結婚前・結婚後・前世・その後に大きく分かれる。ニコライの残酷で愛を知らない面は、弟に対する父親の所業とかによると思っていたが、思ったより前世の比重が大きくなりすぎてるような気がして、ちょっと不満。そうは云っても強引にでもエマを求めるニコラスのホットな場面も、そんな自分を恐れる気弱な場面も、充分楽しめました。ただ、クレイパス作品にしては評価低めで、★4.2かな。

  • ☆3.5

    前世とか西欧でも信じたりあるんだ。
    ヒーローの改心が都合よすぎにも思える。

    1995年。

  • これに繋がる前の話から、ニコラスの話を読むのを楽しみにしてた。
    ニコラスの影のある所と、エマの明るくて飾らない所が好きで、いい組み合わせの二人だと思ってたし。

    ヒストリカルはあまり好きじゃないけど、もう読みたい作家が見つからない感じで、仕方なくヒストリカルものを読んでる。
    何が嫌って、この当時の女は男の持ち物で、女の不自由さや社交界の腐敗しきった感じがたまらなく嫌なのよね。
    大抵男は傲慢で自信過剰みたいなのが、わたしには鼻につくので。

    そうとはいえ、楽しみにしてたのに、なんだかがっかり。
    ニコラスは愛に対してびびるあまり、他の女を抱きにいっちゃうし。
    それダメでしょ。
    ロマンス小説のヒーローとして、やっちゃダメでしょ。
    結婚前ならともかく、夫婦になってからやったらダメでしょ。
    それだけびびってるのに、前世に戻った時に、エマそのままの女と過ごしたら急に愛に目覚めるのも、納得出来ないし。
    ☆3つ。ギリギリで。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)

    殺人罪で祖国ロシアを追われ、ロンドンへと亡命したニコラス公爵。7年の歳月が流れ、彼は生まれもっての美貌と桁外れの財力でロンドン社交界の女性を虜にしていた。しかしニコラスの心は誰にも揺らぐことはなかった。ただ一人、エマをのぞいては。ロシアの伝説の火の鳥のごとく真赤な髪をなびかせる彼女は、ストークハースト家の令嬢。出会った頃はまだおてんばだった少女も、いまや美しい大人の女性へと成長していた。彼女と結ばれることこそ運命―。エマと出逢った瞬間からそう信じ、ようやくその想いは実を結んだ。しかし、氷の心を持つことで過酷な人生を生き抜き、手段を選ばず欲しいものを手に入れてきた彼には、本当に手に入れたいエマの心も、愛し方さえもわからず…。暗い一族の歴史を背負う、冷酷なロシア貴公子が最後にたどりついた愛とは!?―。

    どうやらこれはスピンオフらしい。
    エマの父親と継母のラブストーリーの続きみたい。
    でも十分面白かった。帝政ロシアの亡命貴族。
    彼の頑なさは色々あるのね。
    動物もたくさん、ジェイミーもクレアも上手に育っているね。
    ニックとエマの頑固さがこきみいい。

    Prince of Dreams by Lisa Kleypas

  • ニコラスが寄せる想いの部分がもっとたっぷりあると良かったかも。
    前世とか話は入り乱れるけれど、やはりクレイパス作品は読みやすい

  • 超ネタバレありです。

    ヒーローがヒロインと結婚後、過去へ意識のみトリップしてご先祖に乗り移り、ヒロインそっくりとはいえ別の女性(ヒロイン前世)と結婚して恋愛して子どもまで作るのがどうも…

    ヒーロー的にはヒロインと生活してるようなものなので、厳密には浮気ではないのかもしれませんが…でも、別人格なのでやっぱりう〜んという感じでした。

    恋愛するのはご先祖同士で、ヒーローはそれを見てるだけならまだしも、女性に心を開いて円満な結婚生活送って、切ない別れまでちゃんとヒーロー本人の意思で行動してるのが…

    未亡人ヒロインや愛人持ちのヒーローは平気なのですが、これは何だか微妙でした。

  • 期待していたのとはちょっと違ったような…
    ニコラスがエマに焦がれる後半は切なくて好き。
    求めていたのはこれ!という感じで。
    ただ、ニコラスの心がほぐれるのはエマによるものであって欲しかった。
    前世の追体験ではなくて…
    あと、ニコラスが愛しているのって現世のエマより前世のエマ?というモヤモヤも…
    もともと前世だのテレパシーだのファンタジックな話はあまり好きじゃないし。
    15年以上前に発表された作品だから好みでない世界観なのは仕方ないのかな。
    でも、やっぱりリサ・クレイパスはうまい。
    なんだかんだ言っても物語に引き込まれ、あっという間に読めてしまう。

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