- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562044887
作品紹介・あらすじ
名門伯爵家ハクスタブル家の長男でありながら、正式な跡継ぎにはなれないコンスタンティン。ギリシャ神話の彫刻のように精悍なハンサムで、黒髪、黒い瞳、浅黒い肌を持つ彼は、謎めいた雰囲気のせいか、社交界の人々からひそかに〝悪魔〟と呼ばれている。
社交界の今年一番の話題は、喪に服していたハンナ・リードが戻ってくることだった。
さまざまな悲しみを乗り越えたハンナは、これからは自立した人生を歩もうと思い定めている。その第一歩として、危険で魅力的な男性と恋をするということも。彼女が目を向けたのは、放蕩者のコンスタンティン。社交シーズンの間だけの恋と思ってつきあいはじめた二人だったが、互いの内に秘めた優しさと、同じ志を知り、いつしか心から互いを必要と感じるようになって……。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
バログはやっぱり好き!最近の作品のほうが設定が好きかもしれない。
-
【ネタバレあり】
待ちに待ったハクスタブル・クインテット(五部作)の最終作です。
訳者も述べられていたように、
一作目(次女ヴァネッサの話)から登場し、
強い印象を残していたコンスタンティンが
どのような相手と恋に落ち、結婚に至るか?
一作目ヒーロー・エリオットとの確執は?
マートン伯爵家の宝石の件と、孕まされた女性達の真相は?
バログらしく、ヒーロー・ヒロインが互いを理解し合う過程が描かれていて、
「秘密の真珠に」同様気に入りました。
ある点で、ヒロインが「simply love」のヒロイン、アン・ジュウェルとかぶったけれど
それはそれで。
とある人物が拗らせているのが残念ですが
それも致し方のないことなのかな、という気持ち。
最後に。
実は一作目の感想で、「コンスタンティンはある人物をかばっているのではないか?」と書きましたが
私は亡くなった弟のジョナサンを疑っていました……。(正解は本作で分かります)