- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562046959
作品紹介・あらすじ
怪しい手品師、狙われる老落語家、師匠いわくの山間の宿…。謎に合点し落語で披露、笑いあり涙ありの人気シリーズ第4弾。
感想・レビュー・書評
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『#三題噺 示現流幽霊』
ほぼ日書評 Day355
久々に「落語安楽椅子探偵モノ」の4作目。2作目あたりから、その傾向が強まったが、誰がホームズなのかわからない、漫才ならボケとツッコミが都度入れ替わる、それよりも面倒くさい登場人物設定である。
さらに本作では、創作の新作落語まで加わって、ノリに乗った展開となっている。
江戸っ子の端くれとして、ネタバレするような野暮な真似は出来ねぇんで、あとは本作を読んでいただきてぇてところで。
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怪しい手品師、狙われる老落語家、師匠いわくの山間の宿…。謎に合点し落語で披露、笑いあり涙ありの人気シリーズ第4弾。
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前作では、福の助の奇策により、馬春師匠を紅梅亭で独演会を開くという段取りになったので、どんな具合に話が進むのかと愉しみに読んだ。だがそう簡単に馬春師匠の高座の様子が描かれるわけはなく、そこへ行きつくまでには、いくつもの厄介事の謎解きをしなければならないのが本シリーズの常である。もちろんそれも愉しみつつ、気持ちはどんどん高まるのである。しかし、なんということだろう。思ってもいない展開になり、目を瞠るしかない。ここまで来て、「え、そんなぁ……」、という感じである。そして更なるサプライズ。もう振り回されっぱなしである。どこまで愉しませてくれれば気が済むのだ、と言いたくなるシリーズである。 -
二つ目の落語家福の助とその妻亮子を主人公とする落語シリーズの一作。落語ミステリーとして、落語好きにも面白く読める作品。
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あぁ、面白かった!続けてすぐに第五弾が読みたいのです!粋ってぇのはこういうことさ!と言いたくなるけれど、粋とキツすぎる洒落との紙一重、一編毎に実に鮮やかに紙一重を踏みとどまって粋に締めくくります。
最後の特別編には、見事にやられました。
「人生をついでに生きてるような生き方」もイイナァ、と思いつつ、読み終わってみたらいつもの登場人物たちの日常に、生きていくって素敵なことだ、と思いました。 -
(収録作品)多賀谷/三題噺 示現流幽霊/鍋屋敷の怪/特別編(過去)
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今回も面白かったです。落語とからめて進むお話ーよくできてるわあーと。上から言ってるつもりはなく。
いろんな話が良い量で読めて、だけど一冊読めばずっと話はつながっていて…読み応えありますね。満足。
知らない間に文庫化もしてるみたいで、久しぶりにはじめから読み返したいかも(^^) -
落語ミステリ・神田紅梅亭寄席物シリーズ4作目。
前作で馬春師匠の復活の高座が決まり、今作はその高座で締めくくる。
今作も最高に面白かった。前作がちょっと、、、って感じだったので、師匠の「ガテン」を久しぶりに聞いた気がする(苦笑) 特別編も含めて全話とも面白かった。
「鍋屋敷の怪」、、、物凄く面白かったけど、このシャレはきついかも。当事者だったら、泣いてしまうほど怖い話だ(笑)
後書きを読むと、今作でシリーズ完結にする予定だったそうで。マジか?と目を剥きそうになったけど、やっぱり続けてくれるらしい。良かったぁ。復活した師匠も、真打ちになった福の助も読んでみたい。