檻の中の少女

著者 :
  • 原書房
3.27
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本棚登録 : 194
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562046973

感想・レビュー・書評

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  • インターネットやパソコンから個人情報が漏れる。
    そういう可能性があることはわかっているはずなのに、自分は絶対ありえないと思っていたので、この本を読みゾッとした。

    71歳の復讐に燃える『少女』、檻の中に入っているのは孫のみのんではなく、”橋本”に捕らわれている彼女なのだ。

  • 同タイトルの別作品を探しているときに見かけた本。
    こういうエピローグで犯人目線で自白する話はいまいち好きになれないし、なんなら主人公の君島が抜けすぎていて、度々気付く不審点をすぐ流していくのが不自然だった。
    あまりにも都合が良すぎて、人間ではなくキャラクターという感じで、エピローグありきの物語という印象を受けた。

    また「つまり、まとめると〜」の箇条書きが何度も出てきて、似たようなことを書くのは文字数稼ぎか?

    著者の一作目ということだが、これをハードボイルドと呼ぶのなら、やはり自分には向いていないようだ。

  • 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作

  • 前半のサイバーセキュリティやネットワークシステムの専門的な文章が苦痛だったけど、後半は面白かった。
    出てくる登場人物が魅力的で前半の苦痛は乗り越えられた。
    一生を復讐心で支配されるって、すごい執念。別の事に活かせたらすごい人になれそう。
    最後のエピローグで、すべての謎が解き明かされる。タイトルの意味も。
    前半の、専門的すぎる説明がなければもっと良かった。

  • 最初にこの作者の別の本(ラノベ)を読んだ時はサイバーセキュリティの描写意外、あまり面白く無かったが、これはハードボイルド風ミステリーとしてもサイバーものとしても面白く読めた。

  • ふてぶてしい登場人物ばかりでちょっとなんだか息苦しい。それはまぁしょうがないとして、セキュリティという、まさに狸の化かし合いが起きそうなフィールドを取り上げたのは、ミステリーとして相性がいいのかもしれない。まぁ本来はもっと現実的なところなんだろうけども、コンピュータ関連は見た目匿名性の高い世界だし。だからこそ「人の欲望」みたいなものが如実に出せるみたいな。

    読んですっきりするタイプの内容ではないし、登場人物がみんなみんなヘンなのばっかりだから、イヤミス的な感じもそこそこある。だけども人の欲望ってのはそんなもんよなって感じは人間らしさがあって、変に現実離れしていない分、こういうことはきっとそこそこあるんちゃうかなって思ったりもした。

    あとなんとなく表紙の絵は内容(というか登場人物の描写)とちょっと合わない気はする。これは完全に主観(笑)。

  • 読後感がよくない。女性の考えることは怖いなあ。

  • 一気読みしてしまう文章の流れはすごい。
    ただ題材が「日常を忘れさせてくれる」とは程遠くて……読む本を間違えた感が否めない。

  • ふ~~~ん
    へ~~~~え
    そう来ましたか!?
    面白い裏切り方をされました

  • 面白ろかった!!
    ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
    島田荘司の出身地である広島県福山市が主催、最終選考は島田荘司が1人で行うとのこと。

    サイバーセキュリティ・コンサルタントの君島のもとへ自殺支援サイト「ミトラス」に息子を殺された、真相を知りたいとの依頼が舞い込む。
    サイバーセキュリティの世界は面白く、「ミトラス」の運営の仕組みもなるほどと思う。
    君島の恋人?和田のキャラクターも好ましかった。
    3部作とのことなので続きを読むのが楽しみ。

    エピローグは、余分なような気もするが、これが醍醐味なのか。
    タイトルからサイバーセキュリテイー小説であることが読み取れないのが残念。
    (図書館)

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著者プロフィール

いちだかずき●小説家及びサイバーセキュリティの専門家、明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員。I T 企業の経営を経て、2 0 1 1 年にカナダの永住権を取得。同時に小説家としてデビュー。サイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表している。『原発サイバートラップ』(集英社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『フェイクニュース新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)、『新しい世界を生きるためのサイバー社会用語集』(原書房)など著作多数

「2022年 『ウクライナ侵攻と情報戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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