ジャガイモの歴史 (「食」の図書館)

  • 原書房
3.50
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本棚登録 : 69
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562050680

作品紹介・あらすじ

南米原産のぶこつな食べものは、ヨーロッパの戦争や飢饉、アメリカ建国にも重要な影響を与えていた!
波乱に満ちたジャガイモの歴史を豊富な写真と共に探検。
ポテトチップス誕生秘話など楽しいエピソードも満載。
巻末レシピ付。
料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞の2010年度特別賞受賞シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • ジャガイモ飢饉の所は食べ物の恨みは恐ろしいと思った。

  • 東2法経図・開架 616A/Sm5j//K

  • 3F閲覧室
    A/616/716795

  • ジャガイモの歴史,取り巻く環境,文化を網羅した一冊。とりわけ,人々を飢饉から救ったスーパーヒーローたる姿は忘れられない。
    しかし,一周回って東の端である日本への伝播は訳者のあとがきでしか触れられていなかったのが残念ではあるのだが,おなじみの野菜ではあるものの,日本ではそれほど日常的にジャガイモが食卓に上っていないような気もするのだ。

  •  モクモク羊のようなイモ好きの「イモ兄ちゃん」にとってはなくてはならないのが、スイーツと言いたいところだが、ジャガイモも好きでなくてはならないものの1つだ。フライドポテト、ハッシュポテト、ポテトチップスなど様々な形で料理に使われるジャガイモ。そんなジャガイモの歴史をひも解いたのが今回の本だ。

     ポテトで思い出したのが、アメリカ大統領選挙での出来事だ。著者も取り上げているが、1992年6月15日に当時の共和党副大統領候補だった現職のダン・クエールがニュージャージ州にあるムニョス・リベラ小学校にやって来た。そこでスペリング競争の司会をつとめることになり、そこで取り返しのつかない失態をしてしまった。
     
     それは何かと言うと、ポテトの綴り字をpotatoなのに、正しい綴りを書いた少年に対して、最後に「e」がいるとしてeを付け加えてしまった。その後、その少年に対して地元の新聞記者が少年にインタビューしたところ、少年は、副大統領を「バカ」だと言って、底からニュースやレイト・ナイト・ショーと言われるお笑い番組で笑いものにされる始末。

     1994年に発表した回想録「しっかりと立つ(Standing Frim)」で、このエピソードについて1章を当てたとある。よほど気になったのだろう。ポテトの呪いかな。その後、あの西武ホールディングスに対する株式公開買い付け《TOB》で話題になった、投資信託会社サーベラス・キャピタル・マネジメントの顧問になっている。

     かなり脱線してしまったが、この本はクエール本ではないので、本題に戻す。「立身出世した野菜」と序論のタイトルにあるように、南米のアンデスで食べられていたものが、ヨーロッパに伝わり、次第に世界に知られるようになり、今ではジャガイモを食べたことのない人は日本国内に限定してもそんなにはいないと思われるくらい有名になった。

     ところ変われば品変わるということで世界のジャガイモ料理が紹介されている。ベークドポテト、ポテトサラダ、パンケーキ、ハッシュブラウン、ポテトチップス、フライドポテト、マッシュポテトなどいろいろある。

     ポテトを巡る旅をしたら、ポテトが食べたくなってきた。ポテトの誘惑には勝てない。

    ダン・クエールについて

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB

    西武に関する記事

    http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKRD9G6S973201.html

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