- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562054442
感想・レビュー・書評
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筆者はケンブリッジ大学の教授であり、極地研究の世界的権威ともいわれる学者なので、北極の危機や地球温暖化に対する警鐘を鳴らすというより、氷と極地そのものについての説明に紙面のほとんど(全14章のうち12章まで)を割いている。氷の研究一筋というような熱心さだけが伝わってくるような印象だが、最後の2章、13章「地球の現状」、14章「戦闘準備だ」では一気に熱を帯びてくる。本書を執筆することを決心した理由を、「北極海の氷が減少する過程とその原因は、世界の遠いどこかで起こっている興味深い変化ではなく、我々人類にとって脅威なのだと警告するためである」と冒頭で語っている。とはいえ、IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change=気候変動に関する政府間パネル)の報告書が間違っていることをはっきり指摘(P.133)しているのは、この手の本としてはちょっと珍しい。
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関連講義@夢ナビ:
北極海の海氷変動:そのメカニズムと影響
https://talk.yumenavi.info/archives/2519 -
SDGs|目標13 気候変動に具体的な対策を|
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/765157 -
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テーマ13 気候変動に具体的な対策を
「さらば北極」という原題の本書は、極地の海氷研究の第一人者による海氷消失の見通しと地球温暖化に対する警鐘である。地球温暖化が北極海氷消失に及ぼす影響、また海氷消失による影響を、さまざまな見地から検証する。(出版社HPより) -
p.292 原子力発電所を忌避するのはやめよう。炭素排出はゼロを保ちつつ、明かりを灯しつづけるためには、基本的なエネルギーとして原子力は頼りになる存在だ。
p.293 (原子炉としての)2つのいい方法。ペブルベッド原子炉はドイツの研究開発連合が1960年代に開発、冷却材はガスで使用済み燃料は下部から取り出す。トリウム原子炉は、核分裂生成物が軍事利用されないという利点がある。 -
多年氷がなくなる、という分かりやすく目に見える事が、色々な変化の予兆ではなく、最終に近い結果、というのが怖い 。
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所在:展示架
請求記号:452.4/W12
資料ID:11701295
選書担当:望月 -
請求記号 452.4/W 12