組織心理学: 組織を知り活躍する人のために (心理学の世界 基礎編 10)

著者 :
  • 培風館
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784563058760

作品紹介・あらすじ

組織が採用試験のときから、学生に「コミュニケーション能力」や「リーダーシップ」を求めているのはなぜか。仕事を覚え、人になじみ、組織の一員として活躍するために必要な能力は何か。本書は、組織で活躍している人、これから活躍していく人に向けて、組織の心理と行動について具体的に解説したものである。成果を上げるための意思決定、対人葛藤のメカニズム、他者への効果的な働きかけ方などについて、事例をあげ、理論を添えて、わかりやすく紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 組織心理学

    ・高い業績や創造性resultの先行条件;MARSモデル
    動機+能力+役割認識+状況要因+行動=result

    ・組織が新入成員に求めること
    1自組織が目指している理想の姿やそれの実現に向けた活動についての理解と受け入れ
    2第一の点を受け止めることで、分業によって生まれたチームの存在意義を知り、その中で自分の役割を適切に認識し、それを確実に実行し、成果を上げること
    3組織内外の対人環境になじんでもらい、円滑に活動してもらうこと


    ・役割外行動を促進する要因;個人内要因、状況的要因

    ・役割の再定義と革新行動;個人の中で役割の認識が変わらない限り、発想や行動に永続する変化は起きない。自分の役割が、他よりも売り上げを伸ばすのか、顧客の悩みを聞届けるのとでは、顧客対応方法が全然違う。

    ・満足→業績ではなく、業績→満足であるが、満足→顧客満足の可能性あり
    成員同士の良い気分→肯定的な行動

    ・組織コミットメントの規定要因
    ・公正さと支援
    ・価値の共有
    ・信頼
    ・組織についての理解
    ・意思決定への参加


    ・モチベーションの要素
    ・覚醒
    ・持続性
    ・方向性

    ・モチベーションマネジメント
    ・課題の特徴;新規or継続
    ・課題遂行の段階;着手、遂行途上、完了・結果
    覚醒と方向性ー持続ー覚醒と方向性

    ・学習とは、経験を通して個人の中で起きる比較的永続性を持つ行動の変化
    →学習の源は、知識と経験。知識の習得と経験からの学習の双方を行いたい

    戦略的つまずき体験
    →その都度、つまずきや失敗の原因を意識化させ、仕事の勘どころやノウハウの学習に仕向けていく
    失敗の免疫作り;失敗に対する耐性には個人差が見られる

    ・チームワークと規範の見直し
    レベル1;メンバーが打ち解けあい、必要に応じて適切な報告、連絡、相談を通して密にコミュニケーションを取り、協力的な人間関係の中で、各自が自分の職務を円滑にやり遂げているような状態→結束、和やかさ、温かさ、信頼が漂っている
    レベル2;レベル1を満たした上で、職場全体のことを考慮して、善意によって自分の規定の役割を超えるなど、柔軟で建設的な行動が示されるという状態
    レベル3;1、2を満たした上で、メンバー相互の知的な交流や刺激があり、それを通して新規の発想、創造的な知識が触発され、集団として創造的なサービスや製品が生み出されるようなチームワーク

    ・集団の凝集性

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著者プロフィール

九州大学大学院人間環境学研究院教授。九州大学ビジネススクール教授併任。

「2012年 『〈先取り志向〉の組織心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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