教職教養ランナー 2012年度版 (教員採用試験シリーズ システムノート)
- 一ツ橋書店 (2010年9月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
- / ISBN・EAN: 9784565123503
感想・レビュー・書評
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教員採用試験の教職教養部分を勉強するための穴埋め式ノート。ページの左または右部分に罫線が引かれたスペースがあり、穴埋めの答えを書きこむ他、ちょっとしたまとめやメモなども書き込むことができる。
高校の時に使った山川の「日本史(世界史)ノート」みたいなつくりになっている。B5版にびっしり文字が埋まっており、380ページほどあり、何となく圧迫感はあるが、ほとんど毎日、最低でも見開き1ページをやるようにし、時間があるときは見開きで5,6ページくらいやっていくようにすることで、12月から始めて3月末には終わることができた。
まず教育法規と学習指導要領の部分はとても良かった。同じ条文や文句を、必然的に何度も読んで書きこむ仕組みになっているので、始めの方はあまりできなくても、ページを進めていくにつれて、文自体が頭に入るようになっている。次に教育原理のような部分として、「生活指導・安全指導」、「人権尊重の教育」、「現代の教育」の章が設けられているが、この部分はイマイチで、出典が分からないよく分からない文章の穴埋めをする部分が結構ある。また、教育史と教育心理の部分は、まとめ方にバラつきがあり、ある部分は年表形式、ある部分は人物名や用語の五十音順、ある部分は説明の穴埋めになっているなど、見かけによらずあまり体系的とは呼べない。まとめ方にクセがあるともいえる。ただ、教育法規の「重要数量」、「主体と対象」や、教育史の「名言集」などは、おそらく勉強していけば自分でもまとめたくなる観点であると思うので、役に立つ部分はある。
全体として、教職教養の勉強をするにも、自分でゼロからノートを作りあげていくのは大変なので、ある程度まとまったこのようなノートを持つのは良いと思う。他の参考書を読んだり、過去問を解いたりして、このノートでまとめられていない、漏れている部分は、余白部分に自分自身でまとめを記していくという使い方をしている。(11/03/28)詳細をみるコメント0件をすべて表示