月おとこ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566001138

感想・レビュー・書評

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  • 月に住んでいる月おとこ、地上の人間がパーティしているのをみて地球に降り立つものの、不審な男と思われ警察に捕まり…。
    ストーリーは善悪はっきりしていて展開もわかりやすいです。キャラクターもユニークで楽しい。そしてやっぱりトミー・ウンゲラーの黒・青色って素敵。再読。

    • 地球っこさん
      スキッパーさん、はじめまして。

      たくさんの「いいね」ありがとうございます。

      子どもたちと読んだ絵本がたくさん!
      とても懐かしい...
      スキッパーさん、はじめまして。

      たくさんの「いいね」ありがとうございます。

      子どもたちと読んだ絵本がたくさん!
      とても懐かしいです。
      そしてスキッパーさんの本棚を眺めさせていただいたことで感じたのは、
      絵本のことを思い出すと、写真とかビデオとかそんな記録媒体じゃないのに、
      その頃の思い出がちゃーんと蘇ってくるんです(*^^*)
      絵本の奥深さでもあるのかな。

      素敵な本棚、フォローさせていただきました。
      これからよろしくお願いします。
      2020/10/31
    • スキッパーさん
      地球っこさん
      初めまして、コメントありがとうございます^^
      こちらこそ、いいねもフォローもありがとうございます。

      地球っこさんの...
      地球っこさん
      初めまして、コメントありがとうございます^^
      こちらこそ、いいねもフォローもありがとうございます。

      地球っこさんの本棚も拝見しました。小川洋子さんの本が沢山あって嬉しくなりました。私も小川洋子さんの作品は大好きです。

      思い出が蘇る…とても分かります。私自身が子供の頃に読んだときの感覚が読むたびに蘇ったり、また子供と一緒に読むことで新しい思い出が追加されたり、どんどん味わい深くなる気がします。
      新しい絵本を選ぶときは、フォロワーさんの本棚にある絵本もとても参考にさせていただいています。
      地球っこさんのおススメ絵本もいつか教えていただければ嬉しいです。

      長くなってしまってすみません。
      どうぞよろしくお願いします☆彡
      2020/11/01
  • 地上の生活に憧れた月おとこの冒険。1966年、「Der Mondmann」(ドイツ語)で出版。芸術新潮09/08によると、「フランスからアメリカへやってきた異邦人としての自身を仮託した、アウトサイダーについての絵本」。

    はじめて読んだときは「アウトサイダー」には反応できず、絵本の仕掛けを純粋に楽しんでいたんだけど、ウンゲラーの生涯を知って意味合いがぐっと変わって見えた。

    『月おとこ』の「地上に憧れて移住したところ、楽しいことも予想外に失望すること(警察に捕まることも!)もあって、月に帰ることにした」という筋は、ウンゲラーの人生の実体験を色濃く反映していたんだ、ということがよく分かる。奇天烈な物語だと思っていたけど、うーんウンゲラーの人生そのものがなんて強烈な体験で満ちているのかしら。

    【ウンゲラーの生涯について】

    トミー・ウンゲラー(1931-2019)はフランス・アルザス出身*の絵描き。アルザスの地を取り合ってアルザス人を抑圧するドイツにもフランスにも嫌気が指し、ジャズやアメリカ文化に惹かれて新天地アメリカに移住する。

    芸術新潮44p 1957年、ニューヨークへ渡った翌年に絵本でデビューをはたしたウンゲラーは、雑誌や広告業界でたちまち売れっ子となる。そして華やかな生活に身を委ねて幸福な人間もいれば、逆にストレスを感じる人間だっている。ウンゲラーは明らかに後者だった。異邦人である彼には、アメリカが抱える偽善と虚飾が我慢できなかったのだろうか。広告の仕事でも、クライアントを挑発するようなアイデアのせいでたびたび没になったように、アメリカ社会の規範から逸脱する傾向を彼はますます強めていく。

    冷戦のただなかにある1960年代半ば、Newsweekが(中国と欧米諸国の中で初めて国交正常化したフランス出身の)ウンゲラーを中国に派遣しようとしたら、中国への入国禁止をアメリカから通達され、しかたなくニューヨークに帰るなりFBIに拉致・尋問される、という経験もした。
    1960年代後半には、ニューヨークの変化(テレビの台頭、麻薬の蔓延、マッカーシズムが終わりを迎えたことによる「弾圧と闘う砦」としてのニューヨークの終焉)を感じ、いよいよニューヨークを離れることを決意し、1971年カナダに移住する。


    *アルザスは第二次世界大戦中ドイツに占領され、ウンゲラーはドイツ語の学習を余儀なくされる。フランス語の使用は禁止されたが、フランス贔屓の母は家でフランス語を使い続け、密告された時もゲシュタポ相手に「ナチスがフランスを制圧したあとフランス語を話せる人材が必要」と芝居を打って丸め込める。(かっこいい!)かくしてウンゲラー少年は家でフランス語、町でアルザス語、学校でドイツ語の多言語環境下で育つ。
    フランス国内で最も死者が多く出たアルザスで第二次世界大戦の終焉(ドイツ軍の敗走)を目の当たりにし、アルザスがフランスに復帰したとき、今度はフランスがアルザス語までを禁止してしまう。

    https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Tomi_Ungerer
    「自由とは自分に固有のアイデンティティを生きる個人の権利だ」と偏狭なナショナリズムをアルザス人に押し付けるフランスへの憤りの言葉が残っている。
    « La liberté c'est avant tout le droit de l'individu à sa propre identité. L'égalité c'est l'harmonie entre les différences qui se complètent. La fraternité se crée dans le respect de l'identité des autres. Pour le jacobinisme centraliste français avec son idéal de citoyens identiques issus d'un moule scolaire, ceci est anathème ! Pour faire de nous Alsaciens, une région de Kougelhopfs et de Dumkopfs docilisés, la France de l'après-guerre a commis un assassinat culturel. Par le biais de l'enseignement, elle s'est acharnée à nous déraciner de nos origines qui sont germaniques. Même s'il est préférable que nous soyons les Allemands de la France plutôt que les Français de l'Allemagne, nous n’en sommes pas moins stigmatisés, nous sommes les Ploucs am Rhein, jadis tout simplement des sales boches! ».

    オリヴァー・ジェファーズが好きな絵本10冊のうちの一つ。
    (多分この記事が出典だったものの、アクセスもうできず→ https://babyccinokids.com/blog/2017/11/14/oliver-jeffers-top-ten-favourite-childrens-books/)

  • 大人になって偶然この絵本と再会した時、当時、絵と物語から受けたインパクトと、この絵本が大好きだった!という思い出が蘇り、とても感動しました。絵本のもつ力を再認識した大切な一冊です。

  • アイスクリームやさんの行動にクスッときた笑

  • 国によって月にいるものは違うよね。作家によっても月の人はこんなになるんだね。黄色を思い浮かべるけれど、トミーウンゲラーの男は青白くまんまる。だけど満ち欠けをうまく展開させて変わるんだ。
    ランタンの下の陽気な人たち、商売上手なアイスクリームやさん、300年研究を続ける科学者。ウンゲラー風味のリアルでナンセンスな個性的な登場人物と、月おとこの好奇心を楽しめる絵本。
    けど地球ってそんないいとこじゃないのね…。

  • ◯あらすじ
    お月さまに住む、月おとこ。月から地球で楽しそうに踊る人々を眺め、自分も地球で楽しく過ごしたいと思っていた。
    ひょんなことから地球にやってきたものの…
    月おとこのドタバタな地球での生活を描いた物語

    ◯感想
    ただただ、地球で楽しく過ごしたいと思うピュアな月おとこが可愛い。
    イラストは不気味風だが、物語はそんなことはない。
    文章は少ないものの、少し冗長に感じる部分もあった。

    まるまるとした月おとこが、月の満ち欠けと関連して体型が変わるのがなるほどと感じた。

    物事を自分の考えだけで決めつけて判断してはいけない。相手の意見も良く聞こうということを伝えられる絵本かなと感じた。

  • 年中の息子、お月見に。何回も読んで〜とねだられた!不思議な魅力がある絵本。表紙がちょいホラーだけど、内容は怖くない笑 地球に憧れた月男のドタバタな冒険。

  • 231006
    先週十五夜だったので、手に取ってみた。
    物語が何回かドラマチックに展開するので、映画みたい。
    色々な職業の人が出てきたり、
    あてがう、特別法廷、追跡、など難しい言葉、
    情報が多い。
    科学者の名前は噛みそうだ。
    月のみちかけは月おとこが自身の体をもって教えてくれている。

  • トミー・ウンゲラー 面白かった。誰も描いてないよね。月おとこ。まるい顔が少しこわそうな感じ。月の満ち欠けが月おとこに影響があるなんて、なるほどね。

  • こどもには少し絵が怖いかなと思い母のみ。地上に憧れた月おとこ。最後はまた月に帰る。見るのと住むのは違うものですね。

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