- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566002708
作品紹介・あらすじ
むかしむかし、この地上に、火がなかったころ。冬の寒さにふるえる動物たちは、高い山にすむ天の人のところから、火をぬすんでこようと、相談しました。天の人たちは、動物に、火をわけてくれなかったからです。ウサギが、出かけることになりました。さてこのつづきは?北米インディアンの「火のおこり伝説」に「なぜ動物がそうなった」の話を加えた楽しい絵本です。
感想・レビュー・書評
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みなさま あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
今年の干支は兎。
みなさまにも元気な年になりますように!
北米インディアンの昔話。
昔、地上に火がなく、動物たちはとても寒い暮らしをしていた。
火を持っているのは山の上の天の人(インディアンのこと)。動物たちは、高い山の上の店の人から火を盗むことにした。
誰が火を取ってくる?強い野牛?ものしりな狼?勇敢な熊?それとも喧嘩に強い山猫?
選ばれたのは、賢くていたずら好きな兎です。
兎はきれいに飾り立て、踊りながら山の人のところに向かいます。
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いたずら者で警戒されている兎ですが、楽しい踊りは山の人も夢中になります。
まんまと火を盗んだ兎は雨にも風にもめげずに走り続ける、かっこいい。
火は動物たち、リスや鴉、七面鳥たちに引き継がれますが、それぞれの動物がなぜその姿になったのかというお話にもなっています。
兎は火を手に入れた上、火の熾し方も分かったんです。
火を「盗んだ」といっても、天にも地にも火はあることになった、というのもいいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北米インディアンの昔話。
昔、地上に火がなく、動物たちは凍えていた。
高い山の上に住む天の人だけが火を持っていたので、動物たちは相談し、天の人から火を盗むことにした。いたずら好きのウサギが天の人から火を盗む役に任命されるが…。
このお話を読めば、「火の起こり」と「どうして動物がそうなったのか」の2つがわかります。読み終わると、そうだったのか!と妙にすっきり納得してしまいます。
中でも、リレー方式で火を運ぶことによって起こるそれぞれの動物の変化が面白い。
りすのくるんとしたしっぽって、鹿のしっぽって、カラスって…。
本当にそうだったら面白いなぁ。
最初のウサギの口八丁や知恵の働かせ方も秀逸です。
シンプルな造りなので、読み聞かせにもいいと思います。
古い本なのか図書館では軒並み書庫扱いですが、全然現役でいけそう。 -
しまった、冬の始めに読めば良かったな。
北米インディアンに伝わる「火のおこり伝説」で、「動物のなぜなぜ」とタイアップしている。
挿絵は見やすく、色合いも優しい。
テキストの文字がやや細めで見にくいが、気になるほどではない。
約9分。低学年から高学年まで楽しめそう。
地上には火がなくて、どこもかしこも寒かった頃のお話。
「天のひと」と言われる山の上に住むインディアンたちだけが火を持っている。
それを取りに行く話なのだが、その方法というのがなかなかスリリングで思わず「あっ!?」と息をのむ。この方法はちょっと考えつかない。
しかも次々に他の動物たちにリレーしていくのだが、そこに「動物たちのなぜなぜ」が登場してくる。次は誰?と思わせるその展開がワクワクさせる。
「盗んだ」ものなのだが、力の弱いものたちが力を合わせて行動する様は見ごたえがある。
途中「ほおお!なるほどー!」と感心しながら、最後は安心の終わり方。
山の上に住む「天のひと」を悪者に描いていないのもとても良い。
読んでいても面白いので冬の間にぜひ。 -
小さい頃に図書館で借りて、大好きだった絵本に、古本屋で再会。
即買いしました。
何がどう好きだったのか
よく思い出せないのですが
大人になって読んでも
やっぱり好き。買って良かった。
火を森に隠す
ってあたりと
マツヤニを塗った羽冠でウサギが踊るあたり
好きだったのかなあ〜 -
地上に火がなかったむかし、高い山の天の人から火をぬすみだしたウサギ。ウサギから、動物たちの火のリレー。だからカラスは真っ黒とか、シカのしっぽはみじかいなどの話もおもしろい。
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読み聞かせにも向く。絵がとてもきれいなので読んであげたい。火を持って来るストーリーの中に、動物の短い由来物語が織り込まれている。
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カラスが何故黒くなったのか、鹿の尻尾は何故短いのか、アライグマの模様は何故できたのかわかります。
そして、森の火の隠し場所。
二本の枝に隠した。
それは、ウサギだけが知っていたのです。