時をさまようタック (児童図書館・文学の部屋)

  • 評論社
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本棚登録 : 168
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566012424

感想・レビュー・書評

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  • たまらない読後感。
    切なくて、寂しくて、でも温かくもある。
    少女が出会った家族の秘密。
    終章の余白が見事だった。
    描かれなかった間の時間とこの先のことを、ずっと考えてしまう。

  • 不老不死は幸せではない。
    もっと掘り下げて欲しかった伏線がいくつか残り、残念だったが、この長さに意味がある。小学生でも手に取れる長さで、生きることの意味を考えるきっかけになるなら、これはこれでいいのかも。
    最後はメイの必死さがウィニーに伝わった、と思う。
    萩尾望都の「ポーの一族」とかカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を読み返したくなった。

  • 小学生が、初めて自分なりの死生観に向き合うのに最適な本だと思う。

  • なぜ不老不死の泉ができたのか、ジェシィとウィニーの細かい描写、ジェシィと別れてからのウィニーの心の揺れなどを書き込めば壮大なファンタジーになっただろうし、映画のようにウィニーをもう少し年上にすれば、恋愛物語にもなっただろう。
    萩尾望都の「ポーの一族」みたいな。
    でも、そうはせず、シンプルにまとめて、それが結構良い。長すぎず、小学生から読め、読み手によって想像する余地がある。
    ラストも、様々な物語に慣れた大人にはあっさりしすぎに感じられるかもしれないが、子どもにはやっぱり衝撃だと思う。自然描写、人物描写は丁寧で印象的。
    いい児童文学です。

  • 2012.12.14読了。映画とかありそうだな、と思ったらとっくに映画化された作品でした。エバーラスティング 時をさまようタック。内容も終わり方も好きだし、映像も美しいんだと思うけれど久々の翻訳本で、文章に違和感を感じてしまったのでマイナスイチ。仕方のないことだけど、児童書の為平仮名多めで読みづらかったーw

  • 中三の時に読んで以来、今まで読んだ本の中で一番好きな本。分類は児童文学だけど、命に限りがあるということの意味を、どんな世代の人も深く考えさせられる作品だと思う。

  • 森の泉の水を飲んだことで、不老不死となったタック一家と、10歳の少女ウィニーが過ごした、八月のはじめの一週間の物語である。物語は、物語の顛末を知る語り手によって、第三者的に語られる。
    ウィニーは、由緒正しい地主の家柄であるフォスター家の一人娘として、大事に育てられるが、その生活に息苦しさを感じ、家出を試みて、森に向かう。そこでタック家の次男ジェシィに出会う。
    ジェシィは、17歳で時が止まった104歳の少年であるが、ウィニーに、自分と同じ年齢になったら、泉の水を飲み、永遠に一緒に暮らそう、と提案し、ビンに入れた不老不死の水を渡す。物語の最後、ウィニーは、結局、約束を果たすことなく、水を庭のヒキガエルにかけ、生涯を全うする。
    死ぬということの意味を考えさせられる物語である。

    個人的には、犬に襲われそうになるヒキガエルを見て、「これは、わたしのカエルなのよ」と言って不死の水をかけるウィニーのシーンが印象に残る。自分の物だと宣言して、不死にして、自分は、寿命を、全うして死ぬ。時代が変わり、すっかり風景の変わってしまったトゥリーギャップ村で、永遠に変わることのないヒキガエルに、何となく悲哀が残るのは、タック家の人々の孤独感が語られた後だからだろうと思う。
    死ねるがゆえに、生きることに意味がある、という以外にも、色々と考えられる作品だった。

  • YAじゃなく、もう少し厚みを持たせても良くない
    しっかりしたストーリーなんだから
    もったいない気がする

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「命・生き方」で紹介された本。

  • 不老不死の泉の水を飲んでしまったタック一家。彼らの秘密を知ってしまったウィニー、彼女の選んだ答えは…。

    未来がいくらでもある子供の頃は、時間がまるで止まっているかのように思えたもの。今でも、小学校3年の頃に、この先あと3年も小学校に通うのか、とうんざりしたことを覚えています。ウィニーもまさにそう感じていたはず、タック一家に出会うまでは。

    時間というもの、人生というものの、なんと飛ぶように過ぎていくことか!

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著者プロフィール

1932年生まれ。現代アメリカを代表する児童文学作家の一人。映画化された作品もある。『時をさまようタック』『悪魔の物語』『グリム童話 あいててて!』などの本が日本で紹介されている。

「2016年 『月は、ぼくの友だち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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