すばらしき父さん狐 (ロアルド・ダールコレクション 4)

  • 評論社
3.59
  • (20)
  • (24)
  • (36)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 456
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566014138

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 原著を読んだあとに読みました。

    3人の農場主は、いずれも金持ちだけどいけ好かない奴ら。
    父さん狐は家族のために、毎晩彼らの農場から丸々太ったニワトリやアヒルや七面鳥を失敬してくるのですが、業を煮やした農場主たちは手に手に銃を持って、父さん狐をしとめにかかります。
    窮地に立たされた父さん狐と家族たち、はたして無事に逃げ出せるのでしょうか…?

    ダールが描く嫌なヤツは、容姿から言動まで、本当に容赦なく嫌なヤツだなぁ…とにやにやしてしまいました。
    でも、この農場主たち、まったくのおバカではなくて、かなりいいところまで狐たちを追い詰めるので読んでいてハラハラしました。

    父さん狐と母さん狐がお互いを大好きなのがすてき。
    自分の子供や友人たちに向かって「あなたのお父さんはすばらしい狐!」「わたしの夫はすばらしき狐です」と言える母さん狐。
    そして、家族の危機を切り抜けて、みんなに誇れる仕事を軽やかにこなした父さん狐。
    いい夫婦だなぁ…とほっこりしつつ、互いを思い合う動物たちと、農場主たちのみじめなラストシーンの対比についついニヤリとしてしまうのでした。

  • 短く章にまとめてあり、少しずつ読める。読書が苦手な高学年くらいの子にもいいかもしれない。嫌な奴のウラをかく痛快な狐の父さん。
    先がまあまあ読めるものの、簡単な読書、スッキリしたい人には良い読み物。
    ダールさんのユーモアはちょっとブラックっぽい。

  • うーん。
    これは、普通のダールだな。

    しかし、この後どうするのという問題は、言ってはいけない疑問なのか?

    本文はともかく、この訳者のあとがきは、かなりイヤです。
    自分の解釈で、訳をねじ曲げていそうな感じです。

  • ロアルド・ダールの本は本当に読んでて気持ちいい!狐に出し抜かれまくっている人間の愚かさが見える。クェンティン・ブレイクの挿絵が絶妙。2011/524

  • いっつも農場から獲物をゲットしている父さん狐に業を煮やしたイヤ~な性格の3人の農場主たちは一致団結して父さん狐を殺そうと一大作戦を開始。
    なんとかかんとかかわし続ける狐一家だがとうとう危機に追い込まれたとき父さん狐にひらめいたのは…。

    まあ楽に読めるし絵も楽しいし。

    (2006-08-05読了)

  • 農場主と狐の対決。難しいこと何にも考えないで、笑って読める作品。こういうの大好きですよ。ただただ面白い、それだけの物語です。無茶苦茶でもあるんですけどね。ストップモーションアニメで映画化されるそうだけど、この無意味で無茶苦茶な処をそのまま残して欲しいねえ。

    で、やはりクェンティン・ブレイクの挿絵は素晴らしい。

  • ダールさんは猫以外のすべての動物が好きらしい。
    (訳者は猫も絶対に好きははず!って豪語しているけれど。)

    ハンサムな父さん狐

    チキンやカモやリンゴ酒やら、
    すてきな御馳走な頁に並んで、もうそれだけでもわくわくしちゃう!

    最後。ああ、なんて愉快だろう。て誰もや思うかもしれません。

    だけど、あたしは人間が主人公のダール作品が好きだなぁ。

  • ユーモアたっぷりの、ロアルド・ダールらしい1冊。
    いけ好かない人間たちと、賢いお父さんキツネの闘いが楽しく描かれています。
    人間たちを出し抜くために思いついたお父さんキツネの作戦にワクワクしました!
    キツネ側が正義として書かれているけれど、人間側に立ってみるとまた感じ方がちがうかも…!
    (ネタバレになるので詳しくは言えませんが、3人の人間はいけ好かないけれど、キツネに悪いことをしていたわけではないからなぁ…と)

  • お父さん狐がみんなを守ろうとしているところが面白かった。

  • “Fantastic Mr Fox”

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ロアルド・ダール(Roald Dahl)
1916年9月13日 - 1990年11月23日
イギリス・ウェールズのカーディフにて、ノルウェー移民の両親のもとに生まれた。第二次大戦中にイギリス空軍エースパイロットとして活躍するが、事故で重傷を負う。その時代の逸話をもとに、作家デビュー。ブラックユーモアあふれる短編小説、児童文学の書き手となった。
代表作に、『チョコレート工場の秘密』。ティム・バートン監督にジョニー・デップ主演で『チャーリーとチョコレート工場』として映画化された。他にも『父さんギツネバンザイ』などがあり、『ファンタスティック Mr.FOX』として映画化された。

ロアルド・ダールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×