シルマリルの物語: シルマリルリオン (上)

  • 評論社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566020658

作品紹介・あらすじ

唯一なる神"エル"の天地創造から傑作『指輪物語』の時代までを描く、トールキンの壮大な神話世界。

感想・レビュー・書評

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  • トールキンの作品が初めての方には、この本は読むのが辛いと思います(地名、人名にカタカナ固有名詞が多いので)。他の方も書かれていたように、『ホビット』『指輪物語』の後に読む方が面白さが倍増するでしょう。私のお薦めは別売りの『中つ国歴史地図』(評論社)を片手に読むことです。様々な登場人物がどのような活動をしていたか、まるでリアルな歴史をたどっているかのような錯覚に陥ります。『シルマリルの物語』を読まずして指輪物語を堪能したと思うなかれ。指輪物語への伏線もたくさんありますよ。

  • 現在読書中。
    神話は悲劇、おとぎ話は「そのあとずっと幸せに暮らしました」で終わるという。
    指輪物語が後者なら、シルマリルは前者。
    トールキンという個人か作り出した神話にただただ脱帽。

    2006-05-04

  • 『シルマリルの物語』から読み始める。
    これほど壮大な物語とは思わなかった。架空の神話とは思えないほどの厚みと裾野の広さ。アルダの創生から生きるものの誕生と興亡、堕天使メルコオルの追放と中つ国第一紀の終わりまでを、息次ぐ間もないほどの面白さで読ませてくれる。未完の大作である故に若干の物足りなさはあるものの第一級の作品。
    特に印象に残った人名、物語などを残す。

    ※フェアノオル
    全ノルドオル中で最も力と技に優れヴァラールですら思いつかなかった数々の作品を作った。ノルドオル中最も力と技に優れ偉大であったものであるが、描き方が不十分でシルマリル、パランティアの石、その他を作り出しながらノルドオル族を滅亡の運命に縛る原因となった過程が納得できない。ヴァラアルですら作り得なかったシルマリルを作った時点で既に呪われた運命にあったのか。

    ※フーリンとフオル
    共にガルドールの息子として生まれニアナイス・アルノイディアド(涙尽きぬ戦い)でトォアゴンの盾となるがその後の運命が大きく異なった。フオルは戦死しフーリンはモルゴスに捕らわれた。大きな違いはその子孫に現れる。フオルの子孫はトォルを得て大いなる王族の家系として残るのに対して、フーリンの子孫(といっても家族だが:妻、息子、娘)はモルゴスの呪いにより悲惨な運命をたどる。

    ※第21章「トゥーリン・トゥラムバアルのこと」
    フーリンとその家族に降りかかる災厄はあまりに悲劇的な物語であり、読後はしばらく呆然としていた。しかしながら、フーリンの息子トゥーリンの短期で暴発的な性格にはついていけないところもあり、数々の(英雄的でない)殺人と人の温情を受け入れないことによる判断ミス(フーリンの家族は皆場面場面で重大な判断ミスを犯す:これが重なって最終的に全ての破滅をもたらす)には理解不可能なところが多々ありストーリーに少し疑問が残った。
    この疑問は「終わらざりし物語」に収められている「ナルン・イ・ヒーン・フーリン」を読んで氷解しました。シルマリルの物語には「ナルン・イ・ヒーン・フーリン」から抜粋し「トゥーリン・トゥラムバアルのこと」が書かれたとのことだった。

  • とある世界の神話の時代の物語。
    指輪を読み始める前哨として読んだはずなのに、こっちにどっぷり浸かってしまった。

  • Amazonにて、古書で購入。(上・下巻共)

  • 図書館所蔵【933TO】

  • 指輪の世界が深まる
    読破するのは
    登場人物が多くてちょっと大変

  • 上下巻揃って大泣きしました。素で。
    「強弓ベレグ」のところなんかもう胸が痛くて痛くて、読後しばらくつっぷしながら泣きまくってました。
    当時、ゼロから無限までエルフという存在が心を縛って止まなかった痛みの根源はこちらが大本です…。
    もう思い出し笑いならぬ思い出し泣きが出来る勢いです。

  • 読むのには苦労する…。読んだ後に指輪物語を読むとまた違った世界が開けて面白い

  •  1998年10月12日購入

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著者プロフィール

(1892-1973)オックスフォード大学教授。言語・神話への豊富な知識を生かして創造された別世界ファンタジー『指輪物語』は世界中に熱狂的なファンを持つ。他に『ホビットの冒険』等がある。

「2022年 『終わらざりし物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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