新版 指輪物語〈2〉/旅の仲間〈下〉

  • 評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566023550

作品紹介・あらすじ

恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの果てしない冒険と遍歴が始まる。数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。全てを呑み込み、空前の指輪大戦争へ-。世界中のヤングを熱狂させた、不滅の傑作ファンタジー。旧版の訳にさらに推敲を加え、新たに『追補編』を収録した「新版」です。トールキン生誕100年記念出版。

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物たちは映画を観てなかったら、想像するのは難しいと思いました。やっと物語が動き始めて、集中して読める時間があるとうれしいけど、少しだけ読んで睡魔に勝てないってなる日もあるから、読んでいるときは穏やかな波と日光浴しながらのクルーズ船に乗っている自分を思いながら読んでいます。

  • だんだん面白くなってきた。指輪物語にはあらゆる種族が出てくるけど私は一番エルフ族が好きでガラドリエルが登場する章が一番楽しく読めた。わりと映画は全体的に原作に忠実だったんだなぁという印象。ギムリがすっかりガラドリエルに魅了されていたところは思わずクスッと。ガンダルフが脱落するシーンはやはり原作でも絶望感が伝わってくる。映画を見ていても思ったのですがレンバスを食べてみたいなぁ。

  • まだまだ全然面白いと思えない。
    何度も思う。訳がくどい。回りくどい。
    1行で終わりそうな事を、なんで3行かかるんだよ~!
    次はもうちょっと楽しく読めたらいいな。

  • 馳夫(アラゴルン)

  • 子供の時は挫折した。映画化前に読んだがとりあえず読み終えたという感じであまり味わえなかった。今回やっと楽しんで読んでいる。ワクワクしている。世界観すら創作している魅力的な物語はいくつもあるけど、言語から神話、詩歌まで創作してしまう指輪物語は群を抜いているんだと思う。

  • 暗闇の旅
    モリアの門が開くシーンはやっぱり映画のほうが面白い。何といってもビジュアルな効果が必要。呪文のからくりは原語ではどうなっていたのだろう。

    カサド=ドゥムの橋
    いよいよバルログの登場。復活することがわかっていてもガンダルフが墜落し、旅の仲間がモリアを脱出する場面ではほろりと涙が出てしまう。それにしてもこのバルログという悪鬼は竜を除けば中つ国最強の生き物であるが、シルマリルの物語、ホビット、指輪物語、終わらざりし物語を通じて神軍団以外との戦いではたった2匹(人?)しか倒されていない。

    ロスロリアンの安らぎは指輪物語第一部の中でも得意な雰囲気を持っている。シルマリルの物語から読んできてもガラドリエルの役割は今一つ不明なところがあるが、第三紀のこの時代ではドリアスのメリアンに似た立場にあったのであろう。"ガラドリエルが何を考えて中つ国に留まっていたのかはさらに興味深いものがある。
    終わらざりし物語によればトールキン自身も迷っていた様子で、いくつかのあい異なる話の断片を残している。その中で一番気に入っているのが以下の筋。
    1)ガラドリエルはヴァリノオルの生活に倦み、自らが自由に支配する王国を欲しがっていた。
    2)ガラドリエルが唯一嫌っていたこの世のものフェアノオル(知るや知らずやその中には自らの写しがあったから)であるが、ヴァリノオルを離れるために、自ら反乱の主導者の一人となりノルドール族の運命に従った。
    3)怒りの戦いの後も神の怒りは解けず中つ国に残った。
    4)自らの王国をケレボルンとともにロスロリエンに作ったのではあるが、次第に神の悟り(老境)に近づいて来るに従い中つ国に興味を失いヴァリノオルへ帰ることを望むようになっていたが、怒りは解けず結局第三紀の終わりまで中つ国に留まった。

  • ガラドリエルが出てくるところが一番好き。わらわは小さくなりましょう、そしていつまでもガラドリエルでいましょうってところ。読み終わったらまた映画をみたいなぁ

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】933||T||2
    【資料ID】10202964

  • いつの間にかレゴラスとギムリが超仲良くなってて可愛すぎた。
    早く続き読みたいな。

  • 第1巻は「1つの指輪の持つ力」が認識され、とにもかくにもこの恐ろしい物体をホビット庄から遠ざけることのみを目的としていた旅路の物語でした。  まだまだ「旅の仲間」も全員揃っていないうえに、極論すれば肝心要の指輪の落ち着き先が決まっているわけでもなく、あたかも現在我が国で議論されている(?)放射性廃棄物さながらに、中間貯蔵(?)場所として裂け谷に辿りついたといった有様でした。  いえ、第1巻ではまだその裂け谷にも辿りついていなかったのですから、まさに現在の我が国の放射性廃棄物もしくは震災瓦礫と似たり寄ったりの扱いを受けている「1つの指輪」です。

    それがグロールフィンデルの助けもあって何とか裂け谷に辿りつき、「エルロンドの会議」が招集され、ようやく「1つの指輪をどうするべきか」の方針が決定・確認され、旅の仲間が選別されました。  そしてこの「指輪を捨てに行く旅」というフェーズに入って著しい精神的成長を示すのがフロド & サムの凸凹コンビです。  

    彼らはある意味で辺境のお人よし & 世間知らずというバックグラウンドを持つが故の強さ(敵の最強兵器である指輪を味方側の武器にしたいとするボロミアの計算とは一線を画すことができる強さ)を持ち、同時に会議で決定された使命を一途に遂げようとする意志を持つことができるようになっていきます。

    映画では描かれていない部分ではあったのですが、アラゴルンは1つの指輪をゴンドールのミナス・ティリスに運ぶこと自体には躊躇しつつも、心の奥底では危急の時を迎えつつあるゴンドールに向かうことを欲していたし、そうであればこそイシルドゥアの残した剣を旅立ちを前に鍛え直し、「アンドゥリル」と名付けました。  映画ではこの剣、「王の帰還」でようやく鍛え直されエルロンドが宅急便のおっちゃんよろしく馬鍬砦にいるアラゴルンに届けに行ってました。

    映画でのアラゴルンってある意味で人間臭くて「王になる」ことにず~っと迷い悩み続けている♂という描き方でそれはそれで魅力的だったけれど、小説のアラゴルンはもっともっと自分の宿命に忠実で、「エルロンドの会議」の段階で既に王者の風格 & 自覚・・・・とでも呼ぶべきものが表れています。  そして、そんなアラゴルンであればこそ、パルス・ガレンでのあれやこれやの際に1つの指輪に運命づけられているフロドを1人で行かせる選択ができたように感じました。  映画のシナリオだとフロドに言いくるめられ、ついでに指輪が及ぼす影響力にちょっと怖れをなしてフロドを行かせちゃったように見えなくもなかったなぁ・・・・と。

    サムの成長著しいのはまさにここ。  それまではフロドにくっついている「旅のお伴」にすぎず、「旅の仲間達(人間、エルフ、ドワーフ)」に助けられるか弱きホビットに過ぎなかったと言っても過言ではなかった彼がここでただ一人、フロドの気持ちを正確に把握し、フロドの行動を正確に予測し、あくまでも彼の「道づれ」ポジションを守り抜きます。  「ガラドリエルの視線の試練」にサムがどんな風に耐えたのかが偲ばれます。  

    ガラ様と言えば、ロスロリエンの描写は美しかったぁ!!  読んでいて、我が山小舎にLothlórienと名付けた際に感動した我が山小舎付近の美しさを再確認しました。  当時は都会生活をしていた KiKi にとってこのあたりの雰囲気はLothlórienと呼ぶに相応しい美しさと落ち着きと時の流れがあったように感じられたけれど、ここにいる時間が長くなって久しい昨今はあの頃に感じた様々な気持ちがだいぶ薄れちゃっていたんですよね~。  何て言うか「当たり前の風景」になりかかっていた・・・・・とでも言いましょうか?

    そしてそれに対してその手前のモリアはやっぱり禍々しい。  でも、PJ の映画で一番感動したのはホビット庄の美しさで、それと双璧だったのがモリアのドワローデルフの荘厳さでした。  まあ、あの映像で林立する柱にオーク共がまるで蜘蛛か蟻かゴキブリの如くに這いつくばっている画はちょっといただけなかったけれど・・・・・・(苦笑)

    さて、今回も「指輪物語 フロドの旅」の地図やら「中つ国歴史地図」の見取り図やらを参照しながらの読書でしたけど、今回は比較的シンプルな道行に思えました。  さすが、ガンダルフ & アラゴルンがちゃんと準備したうえでの旅だけのことはあります。  もちろん、カラズラスで予定経路を変更させられたりっていうのはあったし、モリアの坑道でガンダルフが悩んだりといったことはあったけれど・・・・・。  ガンダルフを失ったモリアを出た後もロスロリエンでケレボルンの助言 & 物資援助を受けられたというのも大きかったし・・・・。

    さて、旅の仲間が離散してしまったところで「旅の仲間」は終わりです。  ここからはオークに連れ去られたメリー & ピピン、彼らの救出に向かうアラゴルン、レゴラス & ギムリ、そしてひたすらに指輪を棄てにモルドールを目指すフロド & サムと「旅の仲間」はバラバラ行動で、ますます地図が意味をなす物語が展開します。

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著者プロフィール

(1892-1973)オックスフォード大学教授。言語・神話への豊富な知識を生かして創造された別世界ファンタジー『指輪物語』は世界中に熱狂的なファンを持つ。他に『ホビットの冒険』等がある。

「2022年 『終わらざりし物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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