指輪物語 (1) (評論社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566023628

作品紹介・あらすじ

恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの、果てしない冒険と遍歴が始まる。数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。全てを呑み込み、空前の指輪大戦争へ-。旧版の訳をさらに推敲、より充実して読みやすく美しい、待望の「新版」。

感想・レビュー・書評

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  • 果たして何回目だろうか、この本は。初めて読んだ時は、冒頭の冗長なホビットについての説明がつまらなく思えたのだが、全て読み終えた後には面白かった。それでもわかったのは半分くらいだったのではないだろうか。映画を観た後で改めて読んだ時には、やはり原作の周到さに舌を巻く思いだった。さらにシルマリルリオンや終わらざりし物語などを読んだ後では、非常に楽しい一節となっていた。何度読んでも発見のある本。だからこそ読み継がれてきたのではないだろうか。

  • 冒頭の『ホビット』についての数ページ
    おそらく初読であの文章をおもしろい!興味深い!と思う人は稀なんでは
    所々に挟まる『歌』と称される、長い詩、これもつらい…
    だって読んでいて、(全くとはいわないけど)なんだか意味がわからないんだもの

    けれど何度も何度も読み返すうちに、「つまんねー!」と飛ばし読みしていた箇所に味わいを見つける
    ホビットの生き生きとした暮らしぶりが目に見えるよう
    『指輪物語』に書かれた以外の歴史(物語)が垣間見える
    そんな気持ちになってくる

    指輪は、何度も何度も繰り返し読んでも全く色あせない物語
    繰り返し読むうちにわからなかったことがなんとなくわかってくるおもしろさもある
    だから初めて読むときは、おもしろくない!と感じたところを飛ばしてでも読み通してほしい、と思う
    騙されたと思って(多分騙してないと思う)

  • 【最終巻までのレビューです】
    映画化される前に友人にオススメされて購入しましたが、初めは物語が冗長に感じられてしまい積読しておりました。映画を見なければ読まなかったかもしれないと考えると、非常にもったいないことをしようとしていたなと思います。
    魔法使いから剣士、エルフ、ドワーフなどなど多彩なキャラクターがそれぞれの個性を失うことなく、生き生きと動き回ります。
    これを読まずしてファンタジーを語ることなど出来ません。

  •  再読、多分七回目。今回の沁みたところ。
     ギルドールのセリフ、
    「あなたの周りは、いたるところ広い世界。垣根をきずいてとじこもることはできても、垣根の中にいつまでも外の世界を入れないでおけはしないでしょう」という部分を読んで、絵本『あこがれの星をめざして』を思い出した。
     哀しいけど、人は一人きりでは生きていけない。いつかは、世界との折り合いをつけて、自分にできる事を一つずつこなしていかなければ。

  • 再読開始。かつての冒険から60年の歳月が流れ、ビルボ111歳の誕生日がやってくる。ビルボは自分の後継者として甥(実際にはもっと遠縁)のフロドを養子にしており、このフロドの誕生日は奇しくもビルボと同じ日で彼はホビットの成人年齢である33歳を迎える。ガンダルフもやってきて盛大な誕生日パーティーが開催され、その最後の挨拶でビルボは旅に出る宣言をし、例の指輪を使って姿を消してしまうサプライズを行なう。旅立つ準備にいそしむビルボ、しかし指輪への奇妙な執着をみせる彼に、ガンダルフはその指輪をおいてゆくよう諭す。ビルボはその説得をうけてようやく指輪をフロドに託すことに。

    そしてまた歳月が流れフロド50歳の折、久し振りにガンダルフが訪れ、ビルボがフロドに残した指輪の秘密を告げる。この数年間ガンダルフはずっとそのことについて調査しており、ビルボが盗み出す前にゴクリがどうやって指輪を手に入れたのかをフロドに語り、さらにそれ以前にこの指輪が太古に冥王サウロンが作ったとても危険な「一つの指輪」であることを確信、再びサウロンが甦り悪の勢力が広がり始めた今、フロドにこの指輪を滅するための旅に出るよう促す。

    長年暮らした袋小路屋敷を引き払いひとまずバック郷へ引っ越しをすることにしたフロド、庭師のサムと、いとこのピピンとの道中、怪しい黒い乗手がバギンズの居場所を探していることを知る。怯える一行は偶然行き合ったエルフのギルドール一行と共に一夜を明かしギルドールはフロドに助言を与える。

    ようやく林を抜けてバック郷に辿りついたフロド、サム、ピピン。そこでマゴット爺さんに晩ご飯をご馳走になる。メリーが迎えに来てブランディワイン川を渡り、フロドの仮の新居へ。メリーはフロドの旅立ちの決心に気づいており、ピピンと共に同行すると言う。黒の乗手はすぐそばまで追ってきており、一行は翌朝すぐに出発することを決める。おでぶちゃんのボルジャーはガンダルフへの伝言のために残った。


    高校生の頃に友人にすすめられて読み始めるも序章で挫折、その後映画化されてからやっと読破してミーハーにはまったのが2001~2003年、当時は何度も繰り返し読んだけれど、今回の再読はほぼ15年以上ぶりくらいか。映画に比べると原作のフロドはやや大人。ビルボが去ってからガンダルフが再びフロドを訪れるまでの時間がたぶん原作のほうが長い(フロド33→50歳になっている)からだろう。ギルドールはたぶんここにしか出てこない、謎の多いエルフ。

    ガンダルフに旅立ちを促されたフロドは「わたしは、どこへ向かって行くのです? どこを通って行くのです? 何を求めて行くのです? ビルボは宝を探しに行きました。行って戻って来ました。だけどわたしは宝をなくしに行くのです。そして予想のつく限りでは、戻って来られないでしょう。」と答え、一緒に来るというピピンとメリーに「今度のことは宝探しではない。行って戻って来る旅ではない。次から次へと恐ろしい危険が待っていて、逃げてまわる旅なのだ。」と告げる。序盤はまだ陽気なホビット庄の描写が多いけれど、すでにフロドの旅の過酷さ、旅の終わりのアンハッピーエンドは予告されていたのだな。

  • 再読。

    高校生時代に旧装版にチャレンジしてあえなく挫折。
    その後、映画化したおりに再チャレンジした時にはシリーズ完読。
    この前半のただただ歩いていく描写が退屈すぎたのですが、今となっては時折挟まれる食事シーンが楽しみでしょうがないしホビット庄の風景もまた楽しい。
    ビジュアルに関しては映画に助けられるこ多大なり。

    ながい旅のほんの入り口、これからどっぷりこの世界へハマります。

    ささ、次巻へ。

  • ホビット庄行ってみたい!

  • ロードオブザリングの原作。
    ホビット族のフロドが指輪を持ち、黒い騎士に追われながら仲間と共に旅を始める巻。

    序章の、ホビット庄に関する説明がしばらく続き、1番の障壁になっている。
    物語が始まるまでのこの世界観紹介を乗り越えるのが課題。
    これさえ過ぎれば、なんとなく世界観を把握した上で読み進めることができた…。
    確かに必要だけど、どうにかならんもんか。苦笑

    ビルボが残していった指輪。
    ただの不思議な指輪かと思いきや、世界的に大きな影響を及ぼす指輪ということで、
    1巻目から波乱の予感。

  • 翻訳だからなのか、読みにくい。圧倒的な世界観なのはわかるけど、もう少し読みやすいといいなー

    これから面白くなるのかな?
    映画先に見よーかな。

    ハリポタみたくハマる感じがしないな、、、

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN08386213

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著者プロフィール

(1892-1973)オックスフォード大学教授。言語・神話への豊富な知識を生かして創造された別世界ファンタジー『指輪物語』は世界中に熱狂的なファンを持つ。他に『ホビットの冒険』等がある。

「2022年 『終わらざりし物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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