指輪物語 2 旅の仲間 上 2 (評論社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566023635

作品紹介・あらすじ

恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの、果てしない冒険と遍歴が始まる。数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。全てを呑み込み、空前の指輪大戦争へ-。旧版の訳をさらに推敲、より充実して読みやすく美しい、待望の「新版」。

感想・レビュー・書評

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  • 映画『ロードオブザリング』はかなり良くできた映画だとは思っている。雰囲気もよく捉えているし、映像も綺麗だ。だが、気に入らないところがあるとすれば、この本を読んでもらえればわかると思う。
    最も好きな場面が詰まった本。映画では割愛されてしまった、トム・ボンバディル。塚山のことも昔の戦争のことを考えると本当なら削れないし、フロドが底力を発揮する初めてのシーンでもある。
    何より、一番わたしがあの映画化で気に入らなかったのはここで描かれているアセラスを使うシーンの割愛である。アラゴルンが王たる所以の伏線となる重要なシーンであるにもかかわらず、あの映画では取り上げられなかった。これがなければ、王がいかに民衆から愛され尊敬される存在なのかはわからないのでないかと思う。映画しか知らない方は覇王にしかうつらないのではないだろうか。最終巻『王の帰還』につながる重要な出来事なので、読んだことのない方には、是非通読をお勧めする。

  • なぜか止めれない物語です!、、、(⊙ө⊙)

  • 再読。追っ手を避けるため古森に入ったフロド一行、しかし木々が侵入者に敵対行動を取るこの不思議な森で彼らは道に迷い、木々から攻撃を受ける。そんな彼らを救ってくれたのがトム・ボンバディル。彼は妻のゴールドベリが待つ家へホビット達を伴い歓待する。翌日フロド一行は塚山丘陵を越えようとするが、古墳の亡者たちに憑りつかれピンチに。しかしまたもやトム・ボンバディルに救われる。

    やがて一行はブリー村の宿屋・躍る小馬亭へ。ここで「馳夫」と呼ばれる怪しい野伏と出会うが、彼はガンダルフの友人アラゴルンだった。黒の乗手は躍る小馬亭でも襲ってくる。一行はアラゴルンの案内で裂け谷へ向かうが、黒の乗手に襲われたフロドが負傷。旅路は難航するが、裂け谷からフロドを迎えにきたエルフのグロールフィンデルが一行を助ける。

    やっと馳夫さんことアラゴルン登場!そしてグロールフィンデル!!!(基本的にエルフ好き)アラゴルンがルシアンとベルンの伝説をホビットたちに語って聞かせる場面も興味深い。本筋とは関係ないので、エルフの歴史や指輪の背景を匂わせる程度のエピソードとはいえ『シルマリル』を読んでからこの部分を再読すると感慨深いものが。

    メリーが意外としっかり者でした。映画のイメージでピピンとワンセットの印象があったのだけど、ピピンのほうがずっと幼い感じ。それにしてもトム・ボンバディルとは何者なのか、いまだに謎。ビルボの冒険に出てきたトロルたちの石像のとこをフロドたちが通る場面は好き。

    • 青格子さん
      そうそう、映画のさすらいのストライダーは違和感ありましたよね。やっぱり、サムに疑われるような、胡散臭さがないと⁈
      そうそう、映画のさすらいのストライダーは違和感ありましたよね。やっぱり、サムに疑われるような、胡散臭さがないと⁈
      2022/09/06
    • yamaitsuさん
      青格子さん、こんにちは!(^^)!
      胡散臭さ、大事ですね!馳夫さんには(笑)
      もちろん映画のアラゴルンも臭ってきそうな汚れっぷりは良かっ...
      青格子さん、こんにちは!(^^)!
      胡散臭さ、大事ですね!馳夫さんには(笑)
      もちろん映画のアラゴルンも臭ってきそうな汚れっぷりは良かったですが
      (笑)
      2022/09/07
    • 青格子さん
      大人な胡散臭さがないとエオウィンが諦め切れないじゃないですか。きちんと考えられたキャラ設定だと思ってました。
      大人な胡散臭さがないとエオウィンが諦め切れないじゃないですか。きちんと考えられたキャラ設定だと思ってました。
      2022/09/08
  • 映画での場面と相関しながら読みました。
    映像ではないシーンが多々あって登場人物も多い。
    今作からアラゴルンが登場して、物語も一段と暗さを増してくる。黒の乗手たちから絶え間なく追われる事にハラハラしました。

  • 読了。旅の仲間 上2

  • 詩、というものを自分の中に取り込む事が苦手である。
    文章のみで知らない土地、地理を頭の中で再構築するのはほぼ諦めている。

    よってこの指輪物語、半分ぐらい勝手に私が世界を作り上げてしまっていると思われる。

    でも、きっと読者の方ほぼ共通して感じることは 

    「しんどい」

    ではなかろうか。大変すぎる道のり。
    もっと助っ人登場していただけないのだろうか。

    次巻へ

  • 言わずと知れた、トールキン作の壮大な物語。
    久しぶりに読み返してみると、翻訳の関係もあるかもしれないけれど、文体が詩的で、かつストーリーのそこかしこに物語内の伝説や古歌が散りばめられていて、読んでいて美しい。
    この「旅の仲間」フロドが指輪を受け継いでから、地下洞窟モリア、エルロンドのエルフの里、そこで選ばれた各種族の仲間が集まり、そして別れるまでを描く。
    物語の始まりののどかなホビット村と黒の乗り手の描写が対をなすようで、闇の勢力の大々的な動きはないにもかかわらず、これからの始まりを予感させる。出て来る仲間たちもキャラクターがそれぞれあり、魅力的(名前を覚えるのが大変なほど多いけれど)。
    いつまでも色褪せない冒険譚。

  • 馳夫、いいキャラだ。

  • 引越し先を旅立ったところから黒い馬に追われて川を渡るところまで。

    トム・ボンバディルが好き。

  • 改めて、なーんか大変な嫌な旅だなあっと。
    特に蚊で眠れない日々が嫌だー。
    ツライ、ツラスギル。

    トム・ボンバディル、いいひとだったなあ。
    このシーンは時間の問題もあり、映画ではまるまる削られたエピソードですね。監督も入れたかったんだけどねえっと言われてましたが。
    薄暗い森の中で唯一の灯りでした。
    いやあ、ホビットたちよかったねえ。

    そしてなんといっても今巻は馳夫さんですね!!
    おお、アラゴルンじゃあ!!っとテンション上がりまくり。
    映画の王様アラゴルンはちょいおっさんになってしまうので、
    やっぱり馳夫アラゴルンの方がカッコいいですねー。
    あのパイプを吸う怪しい人シーンは好きです。

    それほど戦うとかはなく、ひたすら歩いて逃げる一行と
    追う影の話。
    それだけで一冊だかんなー。それでもちゃんと読ませるとこがすごいな。

    次はエルフの谷へ、れっつごー!

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著者プロフィール

(1892-1973)オックスフォード大学教授。言語・神話への豊富な知識を生かして創造された別世界ファンタジー『指輪物語』は世界中に熱狂的なファンを持つ。他に『ホビットの冒険』等がある。

「2022年 『終わらざりし物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

J.R.R.トールキンの作品

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