指輪物語 (3) (評論社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566023642

作品紹介・あらすじ

恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの、果てしない冒険と遍歴が始まる。数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。全てを呑み込み、空前の指輪大戦争へ-。旧版の訳をさらに推敲、より充実して読みやすく美しい、待望の「新版」。

感想・レビュー・書評

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  • 裂け谷に皆集合。それぞれの話が長く、少し間延びして感じるかもしれないが、それぞれがあとで大きな意味を持ってくる。ボロミアの話も映画よりも弟(まだ名前は出てこない)の方がクローズアップされている。
    ビルボとの話がとても嬉しく微笑ましい。束の間の幸せなひと時。本当にこのままずっと最後の憩い館に居させてあげたいと思ってしまうほど。
    後半からは暗い旅が始まる。9人の仲間がそれぞれの個性をもち、しっかりとその役割を果たしているのが素晴らしい。人物像がしっかりと肉付けされている。

  • 物語に登場する人々に愛着が湧いてきました(*´`)

  • 再読中。エルロンドとガンダルフの助けにより黒の乗手を撃退、命からがら裂け谷に逃げ延びたホビットたち。負傷のせいで意識不明だったフロドも目を覚まし回復、エルロンドの館でもてなされる。その晩の宴会でフロドはエルロンドの娘エルウィンや、かつてビルボの冒険に同行したドワーフのグローインと会い、さらにビルボとも17年ぶりに再会。

    翌日、エルロンドの会議が開かれ、現在中つ国に危機をもたらしている一つの指輪について参加者たちが証言する。ビルボはかつての冒険を、フロドはここまでの旅路を語り、グローインは黒の乗手がドワーフの元にもビルボを探して現れたことを報告、ガンダルフはアラゴルンと共にゴクリを探し出して尋問しその指輪がかつて冥王サウロンのものだった一つの指輪だと確信にいたるも、調査の過程でまさかの、賢者たちの主導者的立場にある白のサルマンの裏切りがあったことを告げる。

    闇の森のスランドゥイルの息子レゴラスは、アラゴルンから監視するよう預かったゴクリが脱走したことを報告。人間の国ゴンドールの執政デネソールの長男ボロミアは、ゴンドールがサウロン側の攻撃にあいなんとか持ちこたえている現状を訴え援軍を要請する。

    一同はフロドの持つ指輪の処分について議論し、最終的にその指輪はサウロンの本拠地モルドールにある火の山で滅するしかないという結論に。そしてその目的を果たすための旅のメンバーを、黒の乗手=指輪の幽鬼ナズグルと同じ9人選ぶことをエルロンドは提案する。選ばれたのはフロド、サム、先導役のガンダルフ、ドワーフ代表としてグローインの息子ギムリ、エルフを代表してレゴラス、人間代表はアラゴルンとボロミア、あとの二人は立候補したメリーとピピンが選ばれる。

    一行は二か月後出発、なんとか霧ふり山脈までたどりつくも、吹雪にあい山越えを断念、危険な地下の坑道モリアを経由せざるを得なくなる。入り口の呪文をガンダルフが解き、湖の魔物の手からフロドはかろうじて逃げる。一行はモリアを抜け、そこでバーリンの墓碑をみつけた。


    いよいよ旅の仲間が終結!レゴラスやギムリ、ボロミアも加わってようやく主要キャラクターが出揃うワクワク感。レゴラスはエルフなので、他のメンツが吹雪に凍えていようが疲労困憊していようがおかまいなくいつでも元気溌剌、ややノーテンキ(笑)エルフとドワーフは不仲なのでギムリとはやや反目中。ボロミアさんは基本的に真面目、育ちが良いので意外と紳士で、率先して小さい人たちを背負って移動したりしてくれるので優しい(エルフは自分だけぴょんぴょん行っちゃう・笑)

    映画化キャストが決まったとき、主要キャストは文句なしだった中、エルロンドのヒューゴ・ウィーヴィングだけ若干ブーイングがあったように記憶してるんですが(直前にマトリックスのヒットがありあまりにもエージェントスミスの印象が強かったからかと)演技力の問題じゃなくて単純にビジュアル的に不老不死全員美形のエルフのイメージとはちょっと違うよなとは思う。あと双子の息子エルラダンとエルロヒアは映画には出番すらなかったのでそれもちょっとしょんぼりしたっけ。

  • 再読。

    いつまで続くかわからない重苦しくて長い道のり。
    厳しい旅です。


    ささ、次巻へ。

  • 読了。
    旅の仲間 下1

  •  地図を見ながら読んで、初めてビルボのたどった峠道ではなく、ブルイネンの浅瀬の方に一度戻ってから、南に向かった事に気付いた⁈ビルボはモリアで指輪を見つけたんだと思っていた‼︎
     方向音痴ここに極まれり(泣)避け谷はカラズラスの麓にあるものだと…モリア以外にもそんな大きな地下帝国があるなんて、考えもしなかった。思い込み怖い。

  • 最後の一文に泣いた。
    うう、バーリン~~!!
    先日ホビットの冒険映画観たばっかなのでめっちゃ思い入れが・・・。

    エルロンドの谷でしばしの休憩。
    とはいうものの、結構長い期間いたんだなあっと改めて思う。

    指輪どうするか会議の結果、火の山に捨てるしかない、とのこと。
    んでもって誰がもっていくんだーで、小さきものたちがその重荷を背負うことに。
    そしてまた、旅。
    ひたすら、ただひたすら歩く。
    いやあ、ホント、大変だ。闇の狼やら風雪やらをなんとか耐えしのぎつつ、てくてくてくてく。地道だ。
    寒くても火を焚き、あたたかいものを食べることも殆どできず、身を隠しつつの長い長い旅。
    がんばれー。

    フロドだけがきこえている小さな足音。
    あれはゴラムのだよな。でもまだ姿は見えず。
    どのあたりで登場するんだったかなー?
    下巻その2へつづく。

  • ついに、旅の仲間がそろう熱い展開。
    3巻にしてやっとかよという気持ちもあるが。
    指輪をどうするかという各人の見解が物語を多層的にしていてとても良い。力を持った勢力がそれぞれの思惑がありつつ、指輪をめぐる話に入ってくることで、なぜホビットが指輪を持っていかなければいけないのか? が逆に浮かび上がる構造が見事だと思った。

  • 主要登場人物が増えてしまい、誰がどんな人でどんな背景を背負っているのかあやふやなまま読み進めてしまっている。

    ただ、それぞれ何かしらの思いを抱えつつも共に向かって行っているのは感じられる。

    脱落者が出る事なく、最後まで行って欲しい。

  • まだまだ旅は始まったばかり

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著者プロフィール

(1892-1973)オックスフォード大学教授。言語・神話への豊富な知識を生かして創造された別世界ファンタジー『指輪物語』は世界中に熱狂的なファンを持つ。他に『ホビットの冒険』等がある。

「2022年 『終わらざりし物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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