指輪物語 6 二つの塔 上 2 (評論社文庫)

  • 評論社
3.77
  • (197)
  • (146)
  • (319)
  • (8)
  • (5)
本棚登録 : 1943
感想 : 76
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566023673

作品紹介・あらすじ

恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの、果てしない冒険と遍歴が始まる。数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。全てを呑み込み、空前の指輪大戦争へ-。旧版の訳をさらに推敲、より充実して読みやすく美しい、待望の「新版」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中つ国の古い時代のことなどが度々話題に上り、もしかしたら読みにくい人もいるかもしれない。しかし、シルマリルリオンなどを知っている者からすれば、とても魅力的で「つながった!」という喜びのある部分。
    印象的なシーンが多いのがこの部分でもある。ホビットたちとその救出者たちとの再会シーン。エントやフオルンはシェイクスピアの一幕を思い出させる。また、熱くアグラロンドの燦光洞について語るギムリなど、なかなか見られない面白いシーンも多い。

  • 再読中。ガンダルフと再会したアラゴルン、レゴラス、ギムリの一行は馬を駆りローハンの宮殿エドラスを目指す。エドラスではセオデン王を側近の蛇の舌グリマが操り、彼を斬ろうとしたエオメルは牢屋に入れられていた。ガンダルフはサルマンの手下である蛇の舌の陰謀を破り、セオデン王を正気に戻す。王は甥のエオメルと共にサルマンのアイゼンガルドへ攻め込むことを決意、エドラスの守備にはエオメルの妹エオウィンを残し、ガンダルフら一行とローハンの騎馬軍団はアイゼンガルドへ。

    途中またしてもガンダルフが一時離脱、そしてヘルム峡谷でついに開戦。ローハン軍は苦戦しつつ何とか持ちこたえ、ガンダルフが西の谷のエルケンブランドと共に戻ったことで士気を上げる。一行はサルマンのいる塔オルサンクを目指すが、不思議なことにすでにオークは殲滅されている。そして見出されたのはメリーとピピンの姿。再会を喜ぶ指輪の仲間たち。

    メリーとピピンは、エントたちがフオルン(エントよりさらに木に近い)を呼び寄せ、川にダムを作り欠壊させてアイゼンガルドを水浸しにし、オークたちを全滅させたことを報告する。しかしサルマンと蛇の舌は塔オルサンクの中に今なお閉じこもっており、ガンダルフと指輪の仲間、セオデンとエオメルらはサルマンとの会見に臨む。

    サルマンは一同をその声で巧みに騙そうとするが誰も騙されず、蛇の舌はオルサンクにあった珠を投げつけてくる。偶然にもそれをピピンが拾い上げるがガンダルフはそれを取り上げる。サルマンとの対話は決裂。エントたちがオルサンクを見張ることになり、一行はローハン&ゴンドール方面への帰国の途へ。

    その夜、ピピンは自分が拾ってガンダルフが取り上げた珠のことがどうしても気になり、ガンダルフが眠っているあいだにこっそりその珠を持ち出し、覗いてしまう。それはサウロンのパラド=ドゥアの目と繋がっており、ピピンはその目に見つかってしまう。その珠は古代の王たちが用いたパランティアと呼ばれるもので、本来7つあり、遠隔地との連絡を可能にするもの。かつてはゴンドールで用いられていた。パランティアを通じてサウロンに居場所を知られたことを恐れたガンダルフは、一足先にピピンを連れてミナス・ティリス(ゴンドール)へ急ぐ。



    ローハンのセオデン王とエオウィン登場!エオウィンはまだ影薄い。西の谷のエルケンブランドは、裂け谷の双子らと同じく映画では割愛されてしまったので記憶に薄い不憫なキャラ。ヘルム峡谷ではエオメルが「マークにはグースヴィネ!」アラゴルンが「ドゥネダインにはアンドゥリル!」と叫ぶ場面が無駄にテンション高くて好き(笑)

    しかしそんな血気盛んなアラゴルンとエオメルが突撃を繰り返しへとへとになっていても、相変わらずノーテンキで疲れ知らずのレゴラスは、オークを殺した数を仲良しのギムリと競い合って遊んだり、この旅が終わったら一緒に旅行しようねとギムリと約束したりして楽しそう。もちろんそれだけではないのだけど、わりとこのコンビの会話シーンは戦闘中の癒し。

  • 読了。
    二つの塔 上2

  • ピピンとガンダルフが飛蔭に乗ってエドラスの方へ走っていく場面まで。

    映画ではここはあったか?
    木の髭たちの活躍が本の方があっさりな感じ。
    今頃フロドとサムはどうなっているのか。

  • セオデンが自分の力で立ち直った感じだった!エオメル好きだ!!!

    映画はやっぱり、わかりやすく描かれてるんだなぁと妙に納得した笑


    そしてエントのみなさんが強すぎる…!!!
    わさわさっと移動する森が怖い…!!!!


    サルマンはドンマイだなぁ…。

  • 起承転結の承から転へ
    物語の波が巧みだなぁと感嘆しかない。
    主にアラゴルン達の話

  • ●J・R・R・トールキン
    4-566-02367-2

  • 目まぐるしく物語が展開される!各々が壮大な場面で、トールキンの創造に追いつかないと感じるほど。絶望的なヘルム峡谷での戦い!エントの大行進~活躍!読み終えて映画を観るのが待ち遠しい!

  • 感想は最終巻にて。

  • 新しく話に加わったものたちの名前さえ、違和感なくするする溶け込んでいくのは、トールキンの魔法だろう。もちろんいつものメンバーもそれぞれのことをはたらき、またそのはたらくところが「それぞれの持つ(何というか)特性」から生まれているところがとても興味深い。ギムリとレゴラスの約束、サルマンの魔法の声がはたらきかけるところ、木の髭がホビットたちそしてかれらエントを歌にくわえたところでは、とてもわくわくした。物語そのものは、作者も繰り返しいうように「暗がりに入っていく」のに、こうもたのしい気分になるのは本当にふしぎだ。とはいえ、悪のものとはいえその殺された数がトロフィーに換算されるのは、あまり愉快とはいえない……

全76件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

(1892-1973)オックスフォード大学教授。言語・神話への豊富な知識を生かして創造された別世界ファンタジー『指輪物語』は世界中に熱狂的なファンを持つ。他に『ホビットの冒険』等がある。

「2022年 『終わらざりし物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

J.R.R.トールキンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J・R・R・トー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×