危険ないとこ (海外傑作ミステリー)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566024250

感想・レビュー・書評

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  • すごく読みにくかった。どろどろした嫌な空気はずっと感じられたけど。
    人を殺そうと思うことと実際にやってしまうことと、誤ってやってしまうことは意識の上では一緒なのかも。
    だから二人ともたえられない気持ちでいる。他者から見ればまったく違うけどね。だから親たちと子供の心の溝は埋まらない。

  • 『罪の意識』に注目した作品。
    リリーがただ危険人物というのではなく、姉を殺した自分を許せない日々に自分と似たような境遇のデイヴィットが来たことによって混乱しているように思えた。
    あるいは屋根裏部屋にいるデイヴィッドを自分と重ねて攻撃していたのか。
    キャシーがずっとデイヴィッドに対してリリーを助けてくれと懇願するのは深い愛だと思うし、人殺しという罪を背負ったリリーが居場所を見つけるために両親の会話仲介に固執してたんだろうなとか色々考えた。
    『罪を背負い続ける』、『殺人という選択肢をまた選ばない』ということを選び、支え合うことを決意した2人。
    困難が沢山あるだろうけど、前を向いて歩いて欲しい。
    あと、フランクめっちゃいい奴。

  • 過失で(しかし間違いなく自分の怒りによって)恋人を死なせてしまった18歳の少年が、生活の立て直しのため預けられた叔父の家で出会う11歳の従姉妹の不可解で不快な態度……それは何故なのか――という話。 忍耐強い主人公に共感してハラハラしながら一気に読んでしまった。
    何だろう、この作者、とても堅実な印象を受ける。一文一文が地に足がついているというか、型通りな展開など絶対しないし、メロドラマティックに流れることも一切ない。ひたすら重いテーマが地を這うように展開して、でもきっちり昇華させて、希望を見据えて終わる。 出会えてよかった。

  • テーマが重たいので……
    救いはあるのでまだ良かったけれど。

  • 日本人の話かと思ったら海外の話だった。

  • テーマは「贖罪」。
    終始リリーが恐ろしいけど、最後はホッと出来ました。

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