驚きの明治工藝

  • 美術出版社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568104899

作品紹介・あらすじ

江戸時代に大きな発展を遂げた日本の工芸技術は、とりわけ金工・漆工の分野で、造作・装飾に写実が意識され、様々な材料を使用し、技巧を尽くした作品が作られました。そして時代が江戸から明治に移ると、将軍家や大名の後ろ盾を失った工人たちはが、明治政府の殖産振興、外国への輸出政策によって、新たな制作の方向を見い出し、外国における博覧会で絶賛されるようになりました。そんなひとりの台湾のコレクターが収集した「明治工藝」の一大コレクションが「宋培安コレクション」で、今回日本で初めて書籍となりました。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    第1章  写実の追求~まるで本物のように
    第2章  技巧を凝らす~どこまでやるの、ここまでやるのか

    <内容>
    2016年9~10月、東京芸術大学大学美術館で開催された「驚きの明治工藝」展の図版。図書館で手に取った時は気が付かなかったが、読み始めたらこの展覧会に行っていたことに気づいた。明治初期の工藝界は、パリ万博を見ていた人々のススメで、日本人の手先の超絶技巧を売りに、数少ない輸出品として、外貨を得ようと考えた。その時期には、自在置物・木彫・象牙彫刻・七宝・陶芸・織物まで、素晴らしい工藝品が造られたのだ。やがて日本では西洋美術推奨の動きが高まり、こうしたものは美術品でなく、土産物(工芸品)となってしまった。昨今、この展覧会の作品を蒐集した台湾の宋培安氏や京都の清水三年坂美術館の村田氏らが、紹介を重ねてくれた結果、徐々に注目されているのだ。
    自在置物は鉄なのに、関節やヒレが動く、木彫や象牙彫刻の繊細な彫り、七宝や陶芸の見事な色使い、織物なのに写真のような出来、などどこかでチャンスを作って、見てほしいと思う。図版よりも本物だよな…
    逗子市立図書館

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