増補新装 カラー版 西洋美術史

著者 :
制作 : 高階 秀爾  高階 秀爾 
  • 美術出版社
3.65
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本棚登録 : 734
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568400649

作品紹介・あらすじ

古代から20世紀末まで、西洋美術の流れをコンパクトにまとめ、図版340点をオール・カラーで掲載。用語解説、カラー年表及び関連地図を添えた、美術愛好者の手引きとして、また、学生の参考書として最適の美術史入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 高階氏に惹かれたついでに。
    たくさんの芸術家の名前が出てきたり、画集をのぞいたりしてきたが、それがどんな順序でいったいどこの国のひとかさえもよくわからずに眺めていたから、ただただ興味のある芸術家の名前だけが増えていた。
    掲載されている美術作品や芸術家の網羅は難しいが、おおまかな順序と作品を眺められるだけで、かなり自分の中での整理がつく。ただ、紙面の都合上、名前だけの登場ですべての図版が載っていないのは残念であった。
    流れの中でものをみていくと、バトンとして受け継がれているもの、その芸術家の凝らした新たな工夫の差異がみてとれる。
    何をどう表したいのか。みえたものを感じたものをそのまま伝えるということがこんなにも無限であるということ、不思議でならない。そして、表すにも材料の問題や数学的な問題とも密接に絡まっていて、美術というもの自体がひとつの理念の現われであるのだと感じられる。
    美術作品の特質すべきは、やはり、それが具体的事物として現前するところにある。調和というのは目に見えない。しかし、作品は見事に調和している。どんなに抽象的な作品であっても、具体的作品として存在している。そうして、それに触れ、眺める人間に印象を与える。その点、美術作品というのは、単なる情報を示す手段ではないのだ。
    初期美術の項でも書かれているが、芸術性とは情報提示ではない何かが芽生えたところから始まる。ひとの感じたものを何か表したい、そういうひとの心性が美術を突き動かす。感覚的、やはりそういう世界なのだろう。

  • 西洋美術史を概観する。美術鑑賞の予習・復習で、事典のように読んでいる。どちらかというと美術史という学問で習う内容で、『鑑賞のための西洋美術史入門』の方が親しみやすく、読みやすい。

  • -510

  • 門外漢にとってはちょっと難しい部分もありますが、よくまとまっています。美術関係の調べ物に最適。

  • 高階秀爾さんの本を前に読んで面白かったし
    この本はよく売れているときいたので読んでみました。

    大変面白かったです!!!
    年表や用語解説などもわかりやすくてよかったし。

    で、なんでこんなに時間がかかったのかというと
    面白かったのはやっぱりルネサンス~後期印象主義ぐらいまでかなあ。
    昔のと、新しいのはわからないし、建築彫刻にあまり興味ないし。
    それと、スーパー猛暑で休肝できなかったのが
    長くかかった原因だと思います。

    以下 余談。

    小さいルがたくさんでてきました。イタリア人の名前です。
    特に高橋達史裕子夫妻。
    非常に興味深かったので、このかたたちの本を他にも見てみました。
    (だから余計に時間がかかった)
    そうしたら、そんなにこだわっている風ではありませんでした。
    この本の特色なのかな?
    「このご夫婦はどんな会話をするんだろう」
    「小さいルはどんな風に言うんだろう」と
    とても気になってしまいました。
    ちなみに、二人とも東大卒で、奥さんが二つ年上です。
    大学の授業にはいけませんが、もし美術館等で講演があったら
    参加してみたいなあって思いました。

    さらに付け加えると
    ここまで小さいルにこだわっているのに
    「イタリア」が「イアリア」になっている箇所がありました
    (70ページです。)

  • 鑑賞という視点からの解説は多くはないが、
    これだけたくさんの図版を使って個別の美術家に触れながらも
    駆け足で通史を眺められる本書は、すごい。
    などと書いたが、美術に関してはまるで素人。
    ときどきこれに立ち戻りながら勉強していくためのテキストにしたい。
    感想1。やっぱり建築や彫刻より絵画が面白い。
    感想2。繰り返し描かれるモチーフはやはりイエスとマリアなのだなぁ。
    感想3。やっぱりヒエロニム・ボスが凄まじい。
    感想4。ダ・ヴィンチとミケランジェロの偉大さ。
    感想5。面白くなるのは俄然、近代。
    感想6。ビアズリー。ルドン。ムンク。クリムト。溜め息。
    感想7。絵画の転換……写真の発明。

  • 美術を学ぶ者にとっての必携本。

  • 歴史や教科書的な知識がごっそり抜け落ちていたため、しっかり勉強しようと思って。客観的に学ぶならこれかと。

  • 絵画だけでなく、建築、彫刻など西洋美術の歴史を、年代順にたくさんのカラー図版とともに解説してます。

    スタートはラスコーやアルタミラの洞窟壁画…世界史の授業が懐かしいわ。
    知ってる作品がたくさん載ってるので、見てて楽しい。

    熟読すれば、かなり知識が身につくと思われます。ワタシは斜め読みでしたが…。

  • 読書録「カラー版西洋美術史」4

    監修 高階秀爾
    出版 美術出版社

    P4より引用
    “創作としての物語が何も描かれていない紙の上に自由にデッサ
    ンして行くことであるとすれば,歴史は,あらかじめ決められて
    いる多くの点をつないで図柄を描き出していくことだといっても
    良いだろう.”

     西洋美術の歴史を、オールカラーの図板を用いて紹介する一冊。
     原始美術からポップアートまで、数多くの図板を惜しみなく使
    い解説されています。

     上記の引用は、はじめにでの一文。
    あらかじめ決められている点であっても、つなげる人によって全
    く違った出来上がりになってしまうのは、歴史の困った所だと思
    います。面白いところでもあるかもしれませんが。
     持ち歩くのであればこのサイズはちょうどいいと思いますが、
    家に置いて楽しむのであれば、もう一つ大きいサイズだと絵を楽
    しめるのではないでしょうか。

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著者プロフィール

美術評論家・大原美術館館長

「2020年 『高階秀爾、語る 方法としての日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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