アートの地殻変動 大転換期、日本の「美術・文化・社会」 北川フラム インタビュー集 (BT BOOKS)

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制作 : 美術手帖編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568430813

作品紹介・あらすじ

「大地の芸術祭」「瀬戸内国際芸術祭」など数々のアート・プロジェクトを成功に導いたアートディレクターが語る!

感想・レビュー・書評

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  •  この本はアートディレクター・北川フラム氏と、様々な形で美術に携わる人々との対談集である。しかしただの対談集ではない。対談の相手は企業の社長、政治家からジャズピアニストまで広い分野の方たちで、一見アートに関係なさそうな分野の人たちと北川氏との対話は、思わぬ広がりを見せ、様々な分野を柔軟に包み込むアートの懐の深さを感じられ非常に興味深い。アートの地殻変動というタイトル通り、アートの枠を超えた対談を行い、これからの時代のアートというものの変化を体感することができる1冊である。越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭など地域を巻き込むアートプロジェクトを手掛ける北川氏自ら語られる言葉には、まさに地殻変動と呼ぶにふさわしいエネルギーを感じられる。
    (ラーニング・アドバイザー/芸術 AKAGI)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1573260

  • アートと人の関わりについて。田舎には寝ながら考えるまどろみの文化がある。経済は人々を豊かにする手段で、目的は文化だ。
    デザインもアートも、時代の憂き目にあって面白くなる。展示は1つのメディア。いま印刷に変わってメディアの王様になろうとしている。
    いまは作家の認識も変化している。美術館は絶対的な空間ではない。
    現代社会はコピー文化。コピーしてお客さんが買ってくれればお金が入ってくる。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784568430813

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著者プロフィール

1946年、新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京藝術大学美術学部卒業(仏教彫刻史)。
1971年、東京藝術大学の学生・卒業生を中心に「ゆりあ・ぺむぺる工房」を設立(渋谷区桜丘町)。展覧会やコンサート、演劇の企画・制作に関わる。1982年、株式会社アートフロントギャラリーを設立。

主なプロデュースとして、ガウディブームの下地をつくった「アントニオ・ガウディ展」(1978-79)、全国80校で開催された「子どものための版画展」(1980-82)、全国194か所でアパルトヘイトに反対する動きを草の根的に展開し、38万人が訪れた「アパルトヘイト否! 国際美術展」(1988-90)、米軍基地跡地を文化の街に変えた「ファーレ立川アートプロジェクト」(1994)など。

アートによる地域づくりの実践として「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2000-)、「瀬戸内国際芸術祭」(2010-)、「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス」(2014、2021)、「北アルプス国際芸術祭」(2017-)、「奥能登国際芸術祭」(2017-)で総合ディレクターを務める。

主著に『希望の美術・協働の夢 北川フラムの40年 1965-2004 』(角川学芸出版、2005年)、『美術は地域をひらく 大地の芸術祭10の思想』(現代企画室、2014年/アメリカ、台湾、中国、韓国で翻訳出版)、『ひらく美術 地域と人間のつながりを取り戻す』(ちくま新書、2015年)、『直島から瀬戸内国際芸術祭へ─美術が地域を変えた』(福武總一郎との共著/現代企画室、2016年/中国、台湾で翻訳出版)など。

「2023年 『越後妻有里山美術紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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