浮世絵に見る 江戸の食卓

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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568505610

感想・レビュー・書評

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  • 浮世絵には江戸の人々の暮らしの魅力が詰まっているのはご存知だろうか?
    この本では暮らしの中で最も皆が興味があるであろう「食」に関連する浮世絵を集めており、浮世絵はちょっとと思っている人にもその世界へ入っていきやすいよう工夫がされている。
    また、浮世絵に描かれている江戸の料理を再現しレシピまで載せてくれているのが嬉しい。
    江戸の味を食してみたい方ははぜひ。
    レシピはなかったけど北斎の「長寿の薬」なるものに私は興味津々。

  • おいしい浮世絵展の復習で見ました。

    江戸の人の生活が色づいて、身近なものに感じられます。浮世絵がとても面白いなと感じることができました。オススメです。

  • 洋画では食べ物が描かれているのをよく目にするけれど、浮世絵では気がついたことがなかった。
    私の眼は節穴だった。こんなにあれこれ登場しているなんて。
    すしやてんぷらばかりではない。意外と豊かな食文化なんですね。
    食べ物に比較して口や手は小さいな。
    いつまで見ても見飽きない。

  • 蕎麦の砂場、大阪城築城の時に砂置き場付近で営業
    カツオは辛で食べた
    野菜類、促成栽培で高値販売
    砂村では油紙で温室、炭火も使う
    価格高騰を招くので幕府は促成栽培禁止令
    蛸の江戸煮、酒と煎茶で軟らかく煮る
    佃煮、元は塩で煮ていた。醤油と砂糖の普及で変化
    江戸時代からスイカのダイスカット
    北斎、酒も煙草も茶も嗜まず、長寿の薬も自作
    北斎69歳で卒中、酒と柚子で自作の薬
    ゆで卵1つ20文(400円)
    納豆はみそ汁の具、国芳の家は人形町の玄冶店
    国芳の自画像は後ろ姿、顔を見せない
    下り酒は伊丹や灘から、新川に到着した
    江戸幕府は関東の酒蔵を育てようとしたがダメ
    ただし醤油は塩気の強い上方の醤油から転換に成功
    ヤマサ、ヒゲタ、キッコーマンなどの名が残る番付表も
    江戸時代250冊くらいの料理指南本が出た
    本朝食鑑、料理物語、守貞謾稿、豆腐百珍





  •  浮世絵から見えてくる当時の日本。いつもであれば、人物や風景ばかりに目を向けるが、今回は"江戸の食卓"がメイン。鰻やお寿司、天ぷら、白玉、お蕎麦…。などなどが紹介されている。メインの料理を軸に画面の隅々まで目を通す。

     なんでだろう?全然美味しそうに見えないし、全然楽しそうに見えない笑。日本画のタッチは多分苦手な部類に入ると再認識。色彩と生き生きとした躍動感ある構成は好きなんだけどなぁ。めちゃくちゃ独特な画風だよなぁ。

    【一言感想】
    白玉とお姉さんの絵が好きだった。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 【動機】浮世絵で見られる和菓子を見たい

    動機を第一に考えると、この本よりほかにもっと適した本があると思う。ほとんどが料理でお菓子は数少ない。
    一方、浮世絵そのものを見開きにカラーで載せられた浮世絵は目をひき、レイアウトもメリハリが効いていて読みやすい。絵や写真がふんだんに取り入れられていてぜいたくに感じる。巻末の数ページは二色刷りで、やはりカラーで見たかったなと思う。

  • 定番の蕎麦、ウナギ、寿司、天ぷらだけではなく、カツオのなます、深川丼、牡丹鍋、豆腐田楽、茄子のいり出し、幕の内弁当、蛸の江戸煮、白和え、とろろ汁、白玉など写真入りで、調理法も書いてあり、ご興味のある方はご自宅で江戸の料理を再現できます。

  • 美味しいものを食べている人々の姿が、生き生きと描いてある。いつの時代も、美味しいものって人々を魅力してきたんだな。庶民の生活を切り取った浮世絵と、それにまつわる食の話に興味が尽きない。
    ついつい故郷の料理が一番美味しいと思っちゃうけど、江戸にも美味しいものあったのね。私は断然鰻が食べたい!

  • 浮世絵の美しさ、
    そこに描かれる食べ物と江戸にまつわるお話
    現代に受け継がれているお話
    そして再現レシピ
    浮世絵師が愛したごはん
    情報満載というわけではありませんが
    痒いとこにも手が届く内容。言うことなしです。
    レシピもシンプルで簡単なものばかりなので
    気軽にチャレンジできます。

    それにしても、江戸の人は、
    こんなに美味しそうなものを食べていたのですね。
    江戸の食卓、そして浮世絵のことを
    もっと知りたくなる一冊でした。

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