まるく笑ってらくごDE枝雀

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569210452

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  •  不世出の天才、桂枝雀が笑いについての自論である「緊張と緩和」理論を説明した本。

     笑いとは緊張の緩和である、というテーゼを前提に、サゲを「どんでん」「合わせ」「へん」「謎解き」という4つに分類する。
     4分類の基礎として、パイプか土管のようなモデルを提示し、以下のように分類します。

     □離れ領域 (不安)□
     ■■■ホンマ領域■■■
     □合わせ領域(安心)□
     ■■■ホンマ領域■■■
     □離れ領域 (不安)□

     そして、■のホンマ領域をとおっていた↓(=話)が、最後に外(離れ領域・不安)に飛び出すか、中心で合わさるか、を大きなメルクマールとしています。前者が「どんでん」と「へん」で、後者が「合わせ」「謎解き」です。

     この分類が旧来の分け方と違うのは、サゲを聞いた客がどう感じるかという客目線で構築した理論だということです。しかも著者は、この分類が完成したら、高座の順番で同じパターンのサゲが来ないよう散らすことで客を退屈させないようにする、という実務的な狙いもあったようです。

     対談形式で読みやすいですが、著者の笑いの分析は鋭く、読み応えがあります。
     解説で上岡龍太郎さんが指摘しているように、著者は知や理が勝つタイプの人であることがよくわかる一冊です。

  • 知的には、「変」、情的には「他人のちょっとした困り」、生理的には「緊張の緩和」、社会的とか道徳的には「他人の忌み嫌うこと」ないし「エロがかったこと」
    価値観の違うものの同居 緊張=価値観の高もの 緩和=低いもの
    ものごとを分類する時に、一番先にすることは「視点を定めること」
    知的なものには記憶があるが、情的なものには記憶がない。古典落語と言われるものが、同じストーリーを繰り返しながら、いまだにお客さんに喜ばれるのは、この「情的なもの」のおかげ=人間が普遍的に持っている気持ち

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