達磨宰相・高橋是清: 七転八起の人生哲学 (PHP文庫 ナ 2-2)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569261881

感想・レビュー・書評

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  • 南條先生の描く高橋是清像の描写。
    基本的な内容は自伝および他書を踏まえた出来であり、目新しい項目こそないものの十分満足できる出来。
    高橋是清の評価、2・26事件の評価についての評価もほぼ正当なように思える。
    この本の見所はラスト数十ページで描かれる2・26事件での高橋是清の惨殺描写の凄まじさにある。
    史実では諸説あるものの、銃殺の後に軍刀で肩から切られたことになっている。
    親族および関係者からの伝と断りながらもその壮絶かつ悲惨な最後についての描写が、その諸説の数だけ繰り広げられている。
    もしかすると南條先生はコレが一番やりたかったのかもしれないなぁと思わせる出来。
    満足。

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著者プロフィール

明治四十一年(一九〇八年)、東京・銀座に生まれる。代々医師の家の生まれ、東京大学法学部、経済学部を卒業。小説家のほかに経済学者の顔を持ち、長く大学で経済学の教鞭をとる。昭和三十一年「燈台鬼」で第三十五回直木賞を受賞。一躍人気作家となり、時代小説、歴史小説を執筆するようになる。デビュー作『出べそ物語』、『子守の殿』(オール読物新人賞)『細香日記』で吉川英治文学賞を受賞。人気シリーズとして「月形兵庫シリーズ」はよく映像化されている。昭和五十四年(一九七九年)死去。

「2023年 『傍若無人剣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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