生命の奇跡―DNAから私へ

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569556734

感想・レビュー・書評

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  • 精神性に関わる言及までには難解すぎる。

  • 昔はそんなことちっとも思ったことない。むしろ好きで生まれて来たんじゃないんだ、 I was born …と思っていた。年を重ね、社会に揉まれ、大病もし子供を育てあげる年齢になったら、尖がりもまろやかになった。ここに存在していられることは、奇跡なんだな…と実感する。

    読んでいて悪くない内容だなと思った。子どもたちに読んでほしいなと思った。

    精子は尾を1,000回ふると1センチ移動することが出来る。卵子に会えるのは数日間。受精の確率は5億分の1。
    興味深かったのは蜂。女王バチは他の蜂に比べると寿命が長い。5~8年生きることが出来る。女王バチは一度だけ新婚旅行をする。そこで雄と出会い、一生分の精子を受け取る。精子があるうちは産卵を続ける。それを使い尽くし産卵が出来なくなった時、雄バチに殺される。働きバチは半年くらい生き続け、雄バチは1ヵ月程度生きる。

    収録されている詩がとてもよかった。
    長田弘さん「はじめに…」/ 高村光太郎「火星が出てゐる」

    161ページ サン族のシャーマン
    速い呼吸や麻薬でトランス状態になる。シャーマンを女性の一団が囲い、歌い踊り、手をたたいてトランスへ導く手助けをする。この文章で…ミッドサマーを思い出した(汗)マヤはシャーマン的な立ち位置でもあったのかな。

  • ヒトの発生、生命の誕生、脳の働きなどを簡潔に解説しながら、生命科学の立場から意識や言葉、芸術、宗教などについて考える視座を提示している本です。

    科学への信頼と、生命や人間に対する畏敬のどちらも手放さない著者のスタンスには、それなりに共感をおぼえます。ただ、どの内容についても通り一遍の解説に終わっていて、もの足りなく感じてしまいました。

  • [ 内容 ]
    三六億年前から連なる〈生命の歴史〉のまっただなかに、「私」は誕生し死滅する。
    「からだのかたち」はいかにつくられ、「脳と心」はどのように関係するのか。
    また、「言葉」はどのように獲得されるのか。
    「芸術」と「科学」の営みの意味とは何か。
    そして、「死」をいかに迎え、神に何を「祈る」のか。
    生命科学の立場から、唯一無二のかけがえのない「私」という存在の意味を問う―「はるかなる旅」がいま始まる。

    [ 目次 ]
    第1章 DNAからヒトへ
    第2章 「火の玉」から「生命の星」へ
    第3章 心が生まれる
    第4章 「私」が生まれる
    第5章 言葉が生まれる
    第6章 死を思うとき
    第7章 芸術と科学の営み
    第8章 人はなぜ祈るのか

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 地球の歴史、進化、発生、意識の芽生えを分かりやすく解説した一冊です。
    一人一人の心・自我は勿論、宗教も芸術も科学も神経の働きによって
    生じたのでしょうか?

  • 彼女の本は、非常に読みやすく分かりやすいので好き。アプローチが文系なので、読み物としての生命科学、いかがでしょう?

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著者プロフィール

柳澤 桂子(やなぎさわ けいこ)
1938年、東京都生まれ。お茶の水女子大学卒業。コロンビア大学大学院修了。Ph.D.(遺伝子専攻)。お茶の水大学名誉博士。生命科学者,サイエンス・ライター。著書に『脳が考える脳』『遺伝子医療への警鐘』『生と死が創るもの』『いのちの始まりと終わりに』『患者の孤独 心の通う医師を求めて』『生命の秘密』『われわれはなぜ死ぬのか』など多数。



「2022年 『リズムの生物学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柳澤桂子の作品

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