豊臣秀長 上巻―ある補佐役の生涯 (PHP文庫 サ 7-1)

著者 :
  • PHP研究所
3.95
  • (14)
  • (16)
  • (13)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 107
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569563220

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 何回読み直しても面白い。秀長という人物も魅力的だし、堺屋さんの、彼の描き方も好き。

  •  秀吉ばかりに目が向いていた時期。せいぜい、謀臣としての竹中半兵衛、黒田官兵衛しか光が当てられていない中、実は秀吉の展開統一の全般を支えた、隠れた補佐役に光を当てた本書は、読者の目からたくさんの鱗を落としたことであろう。
     また、小説の形態をとっているが、必ずしもそのような書きぶりではなく、歴史エッセイの趣きも感じさせる。
     彼が死んだ途端、坂道を転げ落ちるように秀吉の運気・栄達も下がっていく。謀臣でも、寵臣でもない秀長(長秀)の意義を、組織の盛衰とも併せて叙述する良書である。

  • ある上下

  • 堺屋太一、文章うまい!

  • 豊臣秀吉の実の弟の話。補佐役として活躍したらしいが、自分も含めてほとんど知られていない。成功者の陰には必ずそれを支える者がいることが理解できた。

  • 初めて読んだ戦国本。ウチにあったのでなんとなく読んでみたら…思わぬ伏兵でこりゃまいった。
    政治家さんが書かれているだけあって、治世とか経済とか人事とか、そういった面に重きを置いて話はすすみます。
    丁寧で解りやすいです…!

    でもまだ下巻よみおわってない…!あばば

  • 今月から月に1冊本を買うことにしました。
    今月はこれを購入。
    古本屋で100円だったので。
    他の名将が500円ぐらいする中、秀長は100円。
    何故に!!
    でも、スイスイと読めてなかなか良かったです。
    秀長も名将ですよ!!

  • 豊臣秀長の半生が描かれた上下巻のうちの上巻である。秀長を一言であらわすと、名補佐役すなわち名ナンバー2である。この本は彼の長所について2点指摘している。第一に、調整力である。秀吉が前をひたすらにすすみ、それによって表れる弊害を彼がひとつひとつずつ摘んでいったということが主張されている。特に、上巻では石垣の積み上げや信長の掲げた「能ある者には権を、功在りしものには禄を」という人事管理の割を食って苦労しながらもまとめていくというシーンに表れていると感じた。
    第ニに、謙虚さである。常にナンバーワンである秀吉に対して敬意を払い、決してナンバーワンになろうという素振りを出さないことで、組織のバランスを支えていた点は戦国乱世の世をかんがみると非常に評価が高いと考えられる。また、竹中半兵衛に対しても常に目上として立てていたことも同様に彼の謙虚さを表したエピソードのあらわれであると思われる。
    しかし、この本には問題点もある。いずれにしても、資料が少なすぎるのである。そのため、どうしても筆者の予想、想像の領域に依拠している部分が多く、筆者の理想とするナンバー2像を当てはめただけなのではないかという疑問がある。
    そこをかんがみても、読み物としては非常に面白いし、人生を考える上で大きな影響を得た。

  • 上下巻

  • 僕はこのヒトを人生の規範にしています。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1935年,大阪生まれ。東京大学経済学部卒業後,通産省に勤務。日本万国博,沖縄海洋博などを手がける。1978年退官,執筆評論活動に入る。著書に『油断!』『団塊の世代』『知価革命』『組織の盛衰』『平成三十年』『東大講義録』などのほか,『峠の群像』『豊臣秀長』『俯き加減の男の肖像』『秀吉』などの歴史小説がある。経済企画庁長官,内閣特別顧問などを歴任,現在東京大学先端科学技術研究センター客員教授,早稲田大学大学院客員教授。

「2018年 『東大講義録――文明を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堺屋太一の作品

ツイートする