吉川元春: 毛利を支えた勇将 (PHP文庫 は 10-3)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569570440

作品紹介・あらすじ

三万の秀吉軍と相対した五千名の元春軍は、にわかに川の橋板をはずし、船を陸にあげ始めた。「なんと元春め、自ら退路を断つ気か。このような敵と戦っては、味方の被害は計り知れぬ」秀吉はたまらず姫路へと兵を引き揚げた。-父・元就を補佐して中国を平定、弟の小早川隆景とともに「毛利の両川」と称賛された吉川元春。天下取りの愚を避け、毛利の領国を守り抜いた賢明なる武将の生涯。

感想・レビュー・書評

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  • ■毛利元就というカリスマの登場で毛利家が急拡大
    ■大組織には多くの人材がいなければ維持できない
    ■吉川元春含め元就の子3兄弟が傑物
    ■かつ仲良く助け合ったのは毛利家の幸運
    ■特に三男小早川隆景が優秀で次男吉川元春も頼る
    ■元就の教え「将たる者は日頃より家臣が何を考えているか読む細心さが必要」とにかく用意周到
    ■元就は武人のみならず京の都人が認める歌人
    ■元就晩年の3人の男児の面倒見を元春・隆景に託す
    ■陶隆房に気に入られる元春 婿入りした吉川家に対しても礼儀を欠かさない

  • 三万の秀吉軍と相対した五千名の元春軍は、にわかに川の橋板をはずし、船を陸にあげ始めた。「なんと元春め、自ら退路を断つ気か。このような敵と戦っては、味方の被害は計り知れぬ」秀吉はたまらず姫路へと兵を引き揚げた。―父・元就を補佐して中国を平定、弟の小早川隆景とともに「毛利の両川」と称賛された吉川元春。天下取りの愚を避け、毛利の領国を守り抜いた賢明なる武将の生涯。

    2010.9.2読了

  • 豪勇とよく聞きますがさわやかでかっこよかったです。

  • 毛利を支えた両川の吉川、べらぼうにカッコイイ!!

  • 三万の秀吉軍と相対した五千名の元春軍は、にわかに川の橋板をはずし、船を陸にあげ始めた。「なんと元春め、自ら退路を断つ気か。このような敵と戦っては、味方の被害は計り知れぬ」秀吉はたまらず姫路へと兵を引き揚げた。―父・元就を補佐して中国を平定、弟の小早川隆景とともに「毛利の両川」と称賛された吉川元春。天下取りの愚を避け、毛利の領国を守り抜いた賢明なる武将の生涯。

     1997年7月2日購入

     1997年9月8日初読 

     2003年9月4日再読

  • 題名通り元春を視点におきながら、元就・隆元・隆景など毛利一族を絡みつつ奥
    さんとの仲睦まじさや吉川を継いだ後の決意など読んでいて清々しい御話です。

    毛利としては切ってもきれない大友(特に義隆/陶晴賢)・尼子についても毛利側・
    吉川側と双方の観点から考えたり、元就へ始めて反論したシーンや初出陣の折の
    エピソードへはちょっとした笑みさえ零れました。

    読んでいて飽きませんし、一日あればすいすい読めます。
    自分自身電車の中とか待ち時間とかに読んで一日で終わったので…

    また、あとがきにも記載されていましたが、弟の隆景とは違いあまりスポットの
    当てられていない彼でしたか素晴らしい武将だったのだよ!と改めて思い知らさ
    れました。

    武将としてだけではなく一人の人間として父親や奥さんや息子とのエピソードは
    可愛くて仕方ない!いいパパだ!!笑。
    領主としても吉川を毛利のため利用するのではなく、吉川を「継いだ」者として
    働く元春に共感しました。

    ただ『吉川元春』の話とするには不十分な点もありましたが…

  • 春くんかっこいいよ。人間できてるよ。文武両道だよ。そんな話。

    広家にデレデレする親バカ元春がかわいすぎる。

    これだけを読むと勇猛であり、隆景ほどではないけれどそこそこの頭をもち、困っている商人がいれば助け、家族愛に溢れ、部下の信頼も厚いというパーフェクト超人(笑)。でも秀吉だけは嫌い、と。元春の秀吉嫌いは筋金いりだったんだな…。

  • 剛毅だけど繊細な元春/母の太平記を継ぐ/かわいい徳寿…切腹について真面目に話し合う兄弟がかわいすぎます。あと子供だいすきな元就も!

  • 三万の秀吉軍と相対した五千名の元春軍は、にわかに川の橋板をはずし、船を陸にあげ始めた。「なんと元春め、自ら退路を断つ気か。このような敵と戦っては、味方の被害は計り知れぬ」秀吉はたまらず姫路へと兵を引き揚げた。―父・元就を補佐して中国を平定、弟の小早川隆景とともに「毛利の両川」と称賛された吉川元春。天下取りの愚を避け、毛利の領国を守り抜いた賢明なる武将の生涯。

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著者プロフィール

●児童文学作家、評論家。1926年静岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業。おもな創作に『とねと鬼丸』(小学館文学賞)、『やまんばおゆき』(サンケイ児童出版文化賞)、『ぼくたちの家出』『さよなら友だち』ほか、評論に『新美南吉の世界』(新美南吉文学賞)、『戦後児童文学作品論』などがある。2002年、日本児童文芸家協会賞特別賞受賞。2003年死去。

「2018年 『伊達政宗 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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