英国紅茶への招待 (PHP文庫 て 1-3)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569571348

作品紹介・あらすじ

心くつろぐ場所で、一杯の英国紅茶の香りや風味、コクを楽しむひとときは、何にも勝る心の贅沢。一輪のバラをテーブルに添えて、あるいはクリームをたっぷりつけた温かいスコーンと一緒に…。本書は、美味しく紅茶を淹れるコツから、茶器のいろいろ、銘柄、マナー、歴史まで、美しいイラストと共に綴る「英国紅茶」のすべて。英国通のこだわりが、あなたを優雅な時間へいざないます。

感想・レビュー・書評

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  •  祖母の家で見つけたものを、斜め読みしていたら数ヶ月経っていた。
     挿絵は綺麗だし、書いてあることがちょっと時代がかってるのが却って好印象。生まれた年の本らしく、むべなるかな。
     こうあるべき、みたいに断定調に書かれることが多いが、一介の紅茶党として(最近怪しいけど)ある程度流儀が固まっているので、ふーんという感じで読んだ。

  • イラストが素敵

  • 読書録「英国紅茶への招待」3

    著者 文・出口保夫
    イラスト 出口雄大
    出版 PHP文庫

    p75より引用
    “まず紅茶はすこぶるデリケートな飲み物である
    から、その年によって紅茶の品質にバラツキが
    生じる可能性もあるが、それは一流のティ・テイ
    スター(紅茶鑑定人)の鑑定によって、ある一定の
    水準は保たれるであろう。だがどうしても、自然
    の条件を超えることはできない。”

    目次より抜粋引用
    “英国紅茶は美しい
     英国紅茶の一日
     英国紅茶を美味しく楽しむ
     英国紅茶物語
     英国紅茶紀行”

     英文学者で英国紅茶同好会会長である著者によ
    る、英国紅茶とその楽しみ方を記した一冊。
     英国人と日々の紅茶との関係についてから
    ロンドン市内で紅茶を楽しめる場所の紹介まで、
    温かな雰囲気のイラストとともに書かれていま
    す。

     上記の引用は、紅茶を美味しく飲むことについ
    て書かれた章での一節。
    いついかなる時でも、同じ品質の物が手に入るの
    が当たり前、のように思っておられる人もいる
    かもしれませんが、次の日の天気も100%わから
    ないのに、その影響を受ける農産物がいつも
    同じ品質で出来るはずがないのではないでしょう
    か。
    その年の当たり外れも含めて、紅茶に限らず
    農産物の出来具合を楽しめるように、なれたらい
    いなと思います。
     先だって紹介した本の中でも、イギリスでも
    普段はティ・バッグの紅茶を飲んでいると書かれ
    ていました。形にこだわるのではなく、紅茶を
    飲むことを楽しむのが何よりなのかもしれません
    ね。
     今色々と英国は大変そうですが、一緒にお茶を
    飲む余裕をもって、ことに望んでほしいなと思い
    ます。

    ーーーーー

  • 英国紅茶の起こりから飲み方、淹れ方、選び方など、茶葉の種類だけでなく細かい道具に至るまで説明がされていて非常に勉強になった。

    ただ、ほかの飲み物や正統な流儀以外の飲み方を「否定はしないが」という前置きをしつつも、作者はかなりの英国紅茶至上主義者というか、こだわりを持っている方と見受けられる。

    ピクニックにカップと紅茶を持参で行くのが英国では心の豊かさの象徴で優雅なのはわかるが、ペットボトルの水を買って飲んでいる人が心が貧相なわけでもないと思うのだが……。

  • 紅茶についての薀蓄がいろいろ書かれた本。

  • 紅茶の歴史について、中国、日本、オランダ、イギリス、ロシアでのお茶の伝来を書いています。

    紅茶を飲みながら、読むのによいです。
    Prince Of Walesが、中国茶のトワイニングでのブランド名であることをはじめて知りました。

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著者プロフィール

1929年、三重県生まれ。早稲田大学教育学部大学院修了。英文学専攻。早稲田大学名誉教授。おもな著書に『キーツとその時代 上・下』『ロンドン塔』(以上、中央公論新社)『英国生活誌 1・2』『午後は女王陛下の紅茶を』『イギリス四季暦 ——春夏篇——・——秋冬篇——』(以上、中公文庫)、『ロンドンの夏目漱石〔新装版〕』(河出書房新社)、『キーツ全詩集 1・2・3』(白凰社)、『イギリス文芸出版史』(研究社)、『英国紅茶の話』『イギリスはかしこい(共著)』(以上、PHP文庫)、R・ブレア著『詩画集 死よ 墓より語れ』〈翻訳〉(早稲田大学出版部)、『ワーズワス 田園への招待』(講談社+α新書)ほか多数。2009年、瑞宝中綬章受賞。

「2014年 『評伝 ワーズワス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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