宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569576480

作品紹介・あらすじ

宇宙はどのようにして誕生したのか。宇宙は膨張を続けているというが、いったいどこまで膨張し続けるのか。本書は量子論と相対論という現代物理学の二大理論によって、宇宙創生の理論から、さらには親宇宙から子宇宙、孫宇宙、曾孫宇宙と際限なく生まれる宇宙の謎やトンネル効果、地球外生命存在の可能性まで、宇宙の最新パラダイムを斯界の権威が平易に解説した、宇宙論入門の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙の原点、始まり。そしてなぜ宇宙があるのか。量子力学、物理学、高精度な撮影技術を用いることで判明したことも多い。しかし、宇宙の物質について、我々が知っている物質については全体の1%という驚愕の事実。わかっていない物質が99%。なんとも面白い。

  • 2001年(底本1991年、ただし5章を除く)刊行。相対性理論と量子力学の知見に従い、生まれ出たマザーユニバース仮説。それが創案された過程と根拠を、数式を用いずに解説。圧倒的なわかりやすさが本書の特徴である。特に、量子力学における物質の粒子と波の二重構造性、トンネル効果などは、他書では理解できなかった点が氷解。ダークマターやダークエネルギー等はもう少し新しい書で補充したほうが面白いかも。なお、M理論は、8つほどある超弦理論を全体としてまとめた理論というのが新奇。著者は東京大学大学院理学系研究科教授。
    もっとも、端のない宇宙、特異点のない宇宙を説明するホーキング理論を理解する上で必要な、虚数時間とはこれ如何、あるいは経路積分法と虚数時間の関係とは何、こんな風に思ったのは私だけではないはず。

  • インフレーション理論の提唱者。世界に宇宙物理学の権威。宇宙は親宇宙、子宇宙、孫宇宙と無数にある。
    宇宙は真空の相転移によって、超高温エネルギーで超加速度的に膨張して現在の宇宙が作られた。
    宇宙の始まりは 無から僅かなゆらぎで素粒子と反素粒子が発生したり消滅したりし、あるとき トンネル効果・・・・ まだ理解できていない。
    私の宇宙の知識を広げてくれる本にであった。何回か読み直して理解してく........長い付き合いが出来る本に出会った。 やはり、佐藤さんの本は、面白い。

  • 4569576486 246p 2005・1・31 1版5刷

  • 宇宙の不思議について、ミクロ、マクロからわかりやすく説明されている。宇宙、物理に興味のある高校生にはオススメ。

  • お正月休みでかみさんに日本から持ち帰ってもらった本のうち、真っ先に読み終わってしまった本です。内容は最新の宇宙論(といってもここ10年くらいの内容ですが)を素人にも分かりやすく、簡便かつ平易に解説しているものです。宇宙論というと学校では習う機会も無いですし、完全に趣味の世界のような分野な気もしますが、本書ではそういった宇宙論の置かれた立場や近年の歴史も分かりやすく解説されています。

    タイトルにある多元宇宙?的な考え方は、近年のSFネタとしか思っていなかったのですが、きちっとした論理で導かれる結論という話には驚きと共に何とも実感の湧かない話ではあります。しかし、相対論に始まって行き着く先が量子論という壮大な分野をカバーする宇宙論ですが、物事の根元や人間の存在意味の解答にも繋がる訳ですから、最後は物理学だけではなく倫理や哲学、宗教の分野にもある種の結論?を生み出す可能性を秘めていますね。ここら辺の研究は実生活には直結しないような気もしますが、遠い未来にはこの途方もない時空間を自由に往き来する時がやって来るに違いありません。

    恒久的に人類が存続し続けるという目的のためには、宇宙というこの世の仕組みを解明するこの学問ほど実は人類の実益にかなうものはないのかも知れませんね。

  • タイトル通り、宇宙と一言で言うには憚れるほとの想像を絶する壮大な世界。何故、永い年月をかけ宇宙創生に知的好奇心を抱き、科学の歴史を創ってきたのか?生存の根幹に関わるルーツこそ最大の謎であり最大のエネルギーであろうと想像される。未来への期待感大。無から有へ、無の定義が科学であり哲学でありロマンを感じるのは私だけ?

  • 「無」からゆらりと現れた10のマイナス33乗センチ程度の超極小サイズの宇宙の種(親宇宙)が急膨張し、何百桁倍も引き延ばされる中で「子宇宙」、「孫宇宙」「曾孫宇宙」・・・を際限なく生み出し、その中の一つが大爆発を起こし、我々の住む宇宙になったというお話。( ̄□ ̄;)!!あなたは信じますか?誰にでもなれる職業ではないが、こんなことを考えて生きていけるなんて、宇宙物理学者とはなんと幸福な人々だろう。宇宙論好きの人が頭を整理するには価格、分量、内容とも最適の書。但し、説明不足は否めず入門書としては勧められない。

  • 時間と空間、宇宙の始まり、素粒子、チャイルドユニバース。

  • 19p宇宙という言葉は、中国漢代の書物「淮南子(えなんじ)」に「天地四方これを宇といい、古往今来これを宙という」
    28pわれわれの物質世界(宇宙)は基本的に4つの力で支配されている「重力」「電磁気力」「強い力」「弱い力」それぞれグラビトン・フォトン・グルーオン・ウィークボソン(35pに分岐図)
    48pワインバーグとサラムは統一理論(弱い力と電磁気力)でノーベル賞を1979年に受賞
    97pハッブルさんが1929年に膨張宇宙の発見。遠方の銀河は遠ざかる速度によりドップラー効果で光の波長が引き伸ばされ赤っぽくなる(赤方変位)
    119p三度K宇宙背景輻射(cosmic microwave background )ペンジャスとウィルソンはこの発見によって1978年にノーベル物理学賞を受賞
    ガモフの予想では七度Kだった
    →ガモフ(ジョージ・ガモフ)不思議の国のベンジャミンの著者
    125p~素粒子は大きく三種類レプトン・ハドロン・ゲージ粒子
    126pハドロンはクォークでできている クォークには6つの型と3つの色がある アップ・ダウン・チャーム・ストレンジ・トップ・ボトムが型 赤・青・緑が色
    215pこの世界は1次元の時間と3次元でできているのでなく、11次元の時空が本来の世界 1次元の時間と残りの10次元で7次元は巻き込まれていて見かけ上3次元に

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2021年 『宇宙論Ⅰ [第2版補訂版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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