榊原康政 家康を支えた知勇兼備の武将 (PHP文庫)

  • PHP研究所 (2001年12月5日発売)
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感想 : 7
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  • 本 ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569576626

作品紹介・あらすじ

徳川四天王の一人に数えられる榊原康政の生涯を描く長編歴史小説。▼永禄3年(1560)、岡崎の大樹寺で文武の修行に励んでいた若き康政に転機が訪れる。桶狭間で今川義元が横死、今川家の一部将として出陣していた岡崎城の若殿・家康が、大樹寺に逃げ戻ってきた。無念のあまり自害しようとする家康、それを止めに入った康政、二人はこの時、大樹寺の登誉上人から「厭離穢土 欣求浄土」の教えを説かれ、その教えのもとに主従の固い契りを結ぶのである。以後、康政は乱世終息に殉じることを信条とし、時に憤り、時に惑いながらも、家康の天下人への道を支えていく。▼一方、同じく若き日、家康の配下にあった本多弥八郎(正信)は、一時、一向宗勢力に走り、後年再び家康に仕える。本編では、同じ仏の教えにならいながら、弥八郎の機を見て敏なる生き方を対照的にとらえ、康政の爽やかな信念を貫く生き方を浮き彫りにしていく。乱世の人間模様を活写した力作。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。あまり家康公が得意でなく西軍寄りの本を読む事が多いので、周りから攻めよう的な感じで手に取りました。幼少期から晩年までの物語で、個人的には康政と吉継の絡みがあるのがよかったです。吉継は大好きな武将の一人なので。家康を盲信していないのが分かる描写もよかったです。これは家康公に限らずですが、あまりに主君が全てという様な話は好ましくないので。榊原康政の本はあまりないのでもっと増えるといいなぁ。☆3.5

  • 徳川四天王のひとり榊原康政を扱った文庫本。
    『無』の旗印を掲げ戦場を暴れまわる猛将でありながら、民衆をも大切にする文武両道の勇将。
    康政を題材にした文庫は貴重。

  • 桶狭間の合戦を脱した家康と寺にて勉学・武芸に励んでいた幼少時に初めて対面してから没するまでを描いています。主君である家康が間違っていれば諌め、秀吉をして首に十万石をかけられるほどどこまでも真っ直ぐで、舅や蟄居した兄、他三傑と仲良しでほのぼのとします。晩年の兄と碁を打つ場面が出てくるのですが、菊池さんの描いてきた彼らしい身の引き方で少し淋しくも感じましたが、温かな気持ちにもなりました。

  • 貴重な榊原康政が主人公の小説(笑)
    徳川三傑の一人として目立っていいはずなのに、他の二人が派手すぎてどうにも地味な康政の、地味ながらひたむきな人生を描いた作品。
    実の兄である清政がちゃんと出てくる所もポイントです。兄弟の絆と家康への忠誠と時代の流れの中での迷いなど燃え萌えポイントもあり。
    康政ファンなら必見です。

  • 徳川四天王の一人に数えられる榊原康政の生涯を描く長編歴史小説。
    永禄3年(1560)、岡崎の大樹寺で文武の修行に励んでいた若き康政に転機が訪れる。桶狭間で今川義元が横死、今川家の一部将として出陣していた岡崎城の若殿・家康が、大樹寺に逃げ戻ってきた。無念のあまり自害しようとする家康、それを止めに入った康政、二人はこの時、大樹寺の登誉上人から「厭離穢土 欣求浄土」の教えを説かれ、その教えのもとに主従の固い契りを結ぶのである。以後、康政は乱世終息に殉じることを信条とし、時に憤り、時に惑いながらも、家康の天下人への道を支えていく。

    一方、同じく若き日、家康の配下にあった本多弥八郎(正信)は、一時、一向宗勢力に走り、後年再び家康に仕える。本編では、同じ仏の教えにならいながら、弥八郎の機を見て敏なる生き方を対照的にとらえ、康政の爽やかな信念を貫く生き方を浮き彫りにしていく。乱世の人間模様を活写した力作

     2002年1月7日読了

  • 徳川四天王の一人・榊原康政。武勇の人と思われがちですが、文武を兼ね備えた人物として描かれています。己の描く理想の世を実現するため、家康を支え、戦がなくなれば自ら第一線から退いた潔い人物となっています。

    2008.6.23読了

  • 私の大好きな榊原康政の生涯を追う。

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