陸奥宗光とその時代 (PHP文庫 お 8-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (617ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569579207

作品紹介・あらすじ

不平等条約の改正、日清戦争と下関条約、そして三国干渉…。激動の時代にあって日本の命運を担い、日本近代外交の礎を築いた陸奥宗光。本書は、一家流浪、坂本龍馬との出会い等を経て、第二次伊藤内閣の外相となり、英国との条約改正を成功させ、三国干渉を素早く収拾するなど、見事な外交手腕を発揮し、明治日本の生存と尊厳を守り抜いた外交官の波乱の生涯を公正・客観的に綴った力作評伝である。

感想・レビュー・書評

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  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:210.6//O48

  • 19世紀末に活躍した、日本史上最も偉大な外務大臣の一人。極めて冷徹なリアリズムに即し、常に日本の国益を第一目標に置いた外交を担ってきた。

    そのリアリズムの思想は、彼の知的経験に基づく。知行合一を説く陽明学がこの時代の有識者に強く根付いていた時代、ベンサムに基づく個人の幸福を全ての前提におき、そこから行動原理を導いて行った。江戸時代から連綿と続いていた知的作業の総括が彼の政治思想により完成したと言っても過言ではないだろう。

    陸奥の外交を、彼の生い立ちそして思想的背景から分析している良書。

  • 時代シリーズすき。このひとも傑物です。

  • 人間、死ぬまで勉強しないといけないと強く思います

  • 予備知識が無くとも非常に分かりやすい外交史。
    陸奥は日清戦争期を中心とした時代の外交官。
    恐らく外務大臣で最も有能というか才気に比類がなかった人物なのだが、切れ過ぎる剃刀に相応の生涯だったように思える。

  • 著者の「バイアス」を推し量って読めば、とても面白い本だと思います。さすがもと外交官です。

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著者プロフィール

岡崎久彦

1930年(昭和5年)、大連に生まれる。1952年、外交官試験合格と同時に東京大学法学部中退、外務省入省。1955年、ケンブリッジ大学経済学部卒業。1982年より外務省調査企画部長、つづいて初代の情報調査局長。サウジアラビア大使、タイ大使を経て、岡崎研究所所長。2014年10月、逝去。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など多数。

「2019年 『戦略的思考とは何か 改版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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