なぜ「いい人」は心を病むのか (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
3.03
  • (2)
  • (3)
  • (22)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 100
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569579535

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なぜ、いい人が心を病むのか分からなかった。
    多分誰も分からないと思う。
    精神科医であるにもかかわらず、まったく精神分析学に則り話を展開していないから、ダラダラと作者の自論を説いているだけ。題目の回答がいつ出てくるのか期待して、仕方なく最後まで読んだが、出てこず。
    駄作である。

  • いい人だから、周りにすかれるが、自分では疲れちゃう。強くなりたい。

  • 誰からも好かれたい、嫌われたくないという心理は、ある意味でその人の本音を隠してしまうことにつながる。本音を隠して建前だけで人と接すれば、人間関係も薄くなってしまう。いい人というものを、なにも嘘をつかず、いさかいごとも全く起こさないような人だと考えてしまうと、その純粋さが単純さと結びついてまわりの状況が読めない、あるいはバランスを考えられない人のなってしまう。これはけしていい人とはいえない。いい人を演じるのは心に負担がかかるのである。

  • 争うのが怖いんだ。
    必要とされる人に。

  • 僕は「いい人」じゃないので全く心を病むような人間ではなかったですw周りに気を使える人ほど病んでしまうというのもなんだかつらいよなぁ。。

  • 日本における一般的な"いい人"は弱さと表裏一体の存在。どうして日本人は心を病むのかその手がかりになる一冊です。
    臨床心理士の実態と、外国との差。厚生労働省の認識には改善が必要か。

  • 「自分との他人との関係」、「自分と家族との関係」および「自分と社会との関係」などで自我をしっかりと確立が重要であり、そのためには「いい人」になっていただけでは対処できないことが多い、としている。その上で、「「いい人」と「悪い人」という概念を越えて、自分の良心に従い、この世の中でできるだけ創造的に生き、できるだけ多く楽しみ、できるだけ多く学び、できるだけ多く何かを考え、先を考え、全体的視野で生きていくことが必要。」と結論している。
    自我確立を困難にすることが多く存在することは確かに感じているところである。そういった中で自我確立の重要性を再認識できたことは収穫だった。

  • 途中から押しつけがましさを感じた。
    この手の本はひとりよがりな結論に達しがちな気がする。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1945年新潟県糸魚川市に生まれる。1968年東京大学文学部心理学科卒業。1976年横浜市立大学医学部卒業、東京大学付属病院分院神経科勤務。1986年国立精神・神経センター精神センター精神保健研究所室長。1994年町沢メンタル・ヘルス研究所開設。1998年立教大学コミュニティ福祉学部教授。現在は精神科医・医学博士、町沢メンタルクリニック院長。
専攻は思春期・青年期精神医学/社会病理学・異常心理学/心理療法・犯罪学。
主な著書として、『ボーダーラインの心の病理』(創元社)、『成熟できない若者たち』(講談社)、『ボーダーライン』(丸善ライブラリー)、『閉じこもるフクロウ』(朝日新聞社)、『あなたの心にひそむ』(PHP研究所)、『こころの健康辞典』、『心の壊れた子どもたち』(朝日出版社)、『臨床心理学』(医学書院)、『ぼくの心をなおしてください』(幻冬社)、『ADHD』、『心の健康ひろば』(駿河台出版社)、『人格障害とその治療』(創元社)。

「2012年 『多重人格とボーダーライン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

町沢静夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×